乳児死亡で賠償命令、神戸地裁 「ずんずん運動」の元理事長らに
「ずんずん運動」と称した乳幼児向けの独自の健康法によるマッサージを受け4カ月の男児が死亡したとして、神戸市に住む両親が、施術した新潟県上越市のNPO法人(解散)の姫川尚美元理事長(59)と元副理事長の男性に損害賠償を求めた訴訟の判決で、神戸地裁は14日、「危険性を認識していた」として請求通り約5200万円の賠償を命じた。
判決によると、元理事長は2014年6月2日、大阪市淀川区の事務所でうつぶせにした男児の首を繰り返しもみ、同月8日、低酸素脳症による多機能不全で死亡させた。
山口浩司裁判長は判決理由で、うつぶせの乳児の首をもむことは一般的に危険と述べた。