インフルエンザ
インフルエンザ,種類ウイルス発生の原因・病を見極める

種類

タイプ別のインフルエンザ・型ごとのウイルスタイプに見られる違い

インフルエンザ

検査流行しているインフルエンザの種類というのは、毎年違った形であることを知っていますか?
A型・B型・C型と分かれているのですが、大流行しているのはA型かB型のどちらかです。C型は幼児の間で感染するものですが、それほど脅威ではありません。

予防接種も型に対応したワクチンでなければ免疫が反応してくれませんので、病が流行り出す前に種類を確定できるようにしておきましょう。

型を知ってウイルス対策、感染流行にのらないために

インフルエンザウイルス対策ニュース等で「今年のインフルエンザはA○○型が流行る傾向のようです。」と知ることがあると思います。そのような情報を仕入れて予防対策をとることができるのですが、聞いてもよく分からなければ万全の対策をとることができず、感染する可能性が高くなってしまいます。流行る季節は決まっていても、広まったインフルエンザの種類までが完全に決まっていないのがこの病の厄介な所です。

世間的に流行しやすいのは「インフルエンザA型」でB型が流行ることは滅多になく、C型は大抵の人が免疫を持っているのでほとんど感染することがありません。型ごとに流行しやすかったり流行しなかったりするのにはそれぞれが持つ特性に違いが大きいからです。

インフルエンザA・B・C型、同じウイルスでもこんなに違う

ウイルス同士が融合し“新型”として猛威を振うA型、1~2年越しに流行するB型などタイプによって分かりやすい特徴があります。個別の紹介は後ほど行ないますので、まずは簡潔にまとめた情報を見ていきましょう。

インフルエンザウイルス分類別
ウイルス型 特徴 主な症状
A型 一定の形に止まらず、違ったウイルスとなって流行するので感染しやすい。 高熱・喉の痛み、鼻づまりが酷くなる。呼吸器系の合併症を起こす危険性もある。
B型 決まった形でしか現れないので、予防接種しだいでは全く流行らない。 腹痛や下痢といった消化器系に影響が出やすい。A型よりも症状は軽い。
C型 ほとんどの人が幼児の際に感染する。季節に関係なく感染する。 鼻水が多く分泌される程度で、感染しても症状がほとんど出ない。

このように各々の型によって違うのは、ある意味人が各々で違うのと同じなのかもしれませんね。 この3つの中でインフルエンザA型は、型内でもさらに種類が分けられて多くのタイプが存在します。

インフルエンザA型、常に新しく変化し続ける感染流行の最先端

毎年感染の主体となっているのがA型です。症状も風邪とは違った重い喉の痛みや酷い鼻づまり、頭痛・高熱が出ます。

予防するワクチンもA型に対抗するため毎年できるだけ用意されているのですが、免疫が適用されず感染してしまうことがあります。それは何故かと言いますとA型は媒体を通してウイルスが進化していき、新型インフルエンザとなってワクチンが作られる前に流行してしまうからです。
例えば鳥に感染したウイルスがそのまま豚へと感染し、豚から人へとうつってしまうのが主な感染の流れです。抗体が作られたウイルスも、他の動物から出たウイルスと結合されて凶悪なウイルスへと進化することもあります。抗体が体内で作られるようになっても、その効能はあまり長く継続されず、少し年月が経過してしまうと効果が切れてしまうので再び感染してしまうそうです。

インフルエンザB型、ワクチンや治療で感染ブロック

世界的に大きく感染が広まったことがないのがB型タイプです。A型と違って、人同士の間でしか感染しないので、一度感染したり、予防接種により抗体を作ると効果が長く続きます。そのためB型の感染が見られても、あまり範囲は広がっていかずに小さな範囲で収束してしまうことが多いです。
発症するとA型と違って消化器系に異変が生じるので、どちらを発症したのか判断しやすいと思います。病自体もA型よりも弱いものなので、日頃から健康に過ごしていれば感染してもすぐに治るのも大きく感染流行しない要因の一つなのかもしれません。

インフルエンザC型、影響が全然無い微弱な型

このウイルスタイプは4歳以下の幼児に感染するのですが、体調に大きく異変が現れるわけでもなく、鼻水がよく出る鼻かぜのようになるくらいでその症状が出ない時もあります。免疫は一生継続されると言われ、感染したことがある人がもう一度感染することはまず無く、大人でこの型に感染する人はほぼいません。

インフルエンザにしては感染力も症状も軽いので「C型インフルエンザ」と呼ばれ、他の2つとは別の病タイプとして扱われることが多いそうです。

【インフルエンザのしおり】コンテンツ分類
  • 【ウイルス発生の原因・病を見極める】症状の特徴・見分け方・感染力の違い
  • 【正しい知識でしっかりとした対策を】発症を防ぐための予防方法・ワクチンなどの予防接種について
  • 【感染してからも焦らずに治療を】感染後の治療方法や使用する薬の効き目などについて
  • 【周囲の人・自分が感染したら】身の回りで感染拡大を防止するための対処方法について
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  • 【予防接種】万全の対策の一つ
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