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 北陸新幹線の大阪延伸ルート(敦賀―新大阪)選びは、「小浜(福井県)・京都」を経由する案で決着した。与党の検討委員会が14日、「小浜・京都」が最適だとする報告をまとめた。来年度当初予算に環境影響調査費を計上するよう政府に求める。ただ、建設費の財源のめどは立っておらず、現状では開業は2046年度ごろの想定だ。

 「米原(滋賀県)」「舞鶴(京都府)」を通る案も検討したが、「小浜・京都」は、国土交通省の試算で建設費が約2兆円ながら「投資に見合う経済効果がある」とされ、所要時間が最短の約43分とされた点も評価された。与党プロジェクトチーム(座長=茂木敏充・自民政調会長)が20日に承認し、正式に決まる。

 東京から日本海沿岸を経由して大阪に向かう北陸新幹線は、政府が1973年に整備計画を定めた「整備新幹線」で、税金も投じて国交省の外郭団体「鉄道建設・運輸施設整備支援機構」が建設し、JRに線路を貸している。東京―金沢が開業しており、22年度末に敦賀まで延伸する予定。

 「小浜・京都」案の採用で大阪…

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