米Microsoftは12月13日(現地時間)、音声で操作するパーソナルアシスタント機能「Cortana」をサードパーティー製品で使えるようにする2つのツール、「Cortana Skills Kit」と「Cortana Devices SDK」を発表した。
Cortana Skills Kit(プレビュー版)は、開発者が「Microsoft Bot Framework」で構築したbotを応用して新たなスキルとしてCortanaにパブリッシュしたり、スキルをWebサービスに統合したり、既存のAlexa(米Amazon.comのパーソナルアシスタント)のスキルからCortanaのスキルを作ったりするためのキット。スキルとは、「ピザを注文する」「Uberで配車を手配する」など、パーソナルアシスタントがやるべき行動のことだ。
Alexaのスキルは6月の時点で1000件を超えており、それらのスキルの開発者がこのキットを使えばCortanaのスキルはすぐに増えるというわけだ。
Cortana Devices SDKは名前の通り、端末開発者向けのSDK。サードパーティーのメーカーが端末にCortanaを搭載できる。つまり、Amazon.comのAlexa搭載「Amazon Echo」や米Googleの「Google Assistant」搭載「Google Home」のような端末を、Cortanaで作れる。
このSDKはクロスプラットフォーム対応で、IoT版Windows 10、Android、iOS、Linuxなどをサポートする。
Microsoftは公式YouTubeチャンネルで、Cortana搭載のHarman Kardon製スピーカーの紹介動画を公開した(記事末に転載)。「Hey Cortana」と呼び掛けるとスピーカーの天面が青く光り、Amazon Echoのように曲の再生やリマインダー通知の設定を受けるシーンが紹介されている。この端末は2017年に登場するという。
Skill Kitのプレビュー版にはこちらから参加を申し込める(リリースは2017年2月の予定)。Devices SDKは現在はまだプライベートプレビュー段階で、2017年により広い範囲に公開する計画だ。Devices SDKに興味のあるメーカーはこちらから問い合わせられる。
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