「正義感」の強い人はあまり好きではない。
「悪はぶっつぶせ!」と彼は叫び続けて、しまいに「死ね!」とまで言い出して、ドツボにはまった。
僕は何度も言う通り、「悪をつぶせ!」という考え方は人間の一番稚拙で愚かな心性だと考えています。
「悪意」をぶっつぶせ!とおっしゃるなら乗りますが。

で、結局同じく「悪をぶっつぶせ!」と考える連中に叩かれた、と。

彼が未だネットリンチの連中を読み誤っているのは、これは「ゲーム」ではない、ということです。
せいぜい言うなら「正義ごっこ」。

誰もが自分が正義となり、悪を叩き潰してカタルシスを得たいのです。
その心理は彼にも間違いなくあった。
でなきゃ「死ね!」とは絶対書きません。

僕はそういう「善悪」の議論は、くだらないのでやりません。
あくまで「真実」の議論をしたい。
誰かが滅べばこの世が良くなる、なんて最近のアニメだってやりませんよ(笑)。

だから彼も、確かにネットリンチの被害者だが、ある種「共食い」のところがあったような気がしてならない。


でも何が一番面白いって、例によって吉田豪が何気にたかっていることです。
くわばらくわばら、こっちにはもう寄ってきませんように(笑)。