さっき観てきた。二回目。
やはり三葉の掌に書かれた瀧の「すきだ」の文字に泣いてしまう。

ああ、まだ僕はこの一瞬だけでも、アニメを好きでいられるんだ、こんなに嬉しいことはない瞬間だ。


二回目だけあって、細部までじっくり観られた。
じっくり観たからアラも見える。

江川氏が「パースが変」というのも解る。
パースが変というより、キャラがパースに乗ってないのだ。
ジブリスタッフには慣れていない実写的広角パースだからか?

あともういろいろと議論になってる、「三年間のズレ」問題。
瀧が飛騨訪れて初めて隕石事故に気づくというのは、あり得ない。
ていうかニュースや知識で普通に知ってるだろう、と。

それにも増して疑問だったのは、三葉は結局いつ髪を切ったの?という問題。
もう辻褄の合わせようがなかったんだろうけど、瀧が最後の転生をした朝に髪が短いのは、モチベーション的にもおかしい。


しかし、まぁいいじゃないか!
辻褄合わせなんかアニメの作業じゃねぇよ!
宮崎さんのヒット作なんかみんなハチャメチャだよ!!



ただなんか、これは直感なんだけど、泣きながらクライマックスを観つつ、これってやっぱり、アニメの再生というよりは、ひとつの終焉なんじゃないかな、と感じた。
上手く分析できてないけど。


新海さんは「別離と引き裂かれ」を今まで描いてきた。今作はそれを封印し、「再会」に変えた。

でもこれはひょっとして、作品全体として、アニメ界を「引き裂く」、「別離」の物語として機能していやしまいか、と。


まぁこれは直感だから、解らん。