これは書くべきかなぁ?
ブログに出したら本人に怒られるかも知れないね。

2011年5月から始めたボランティア活動で、僕には4人の仲間ができた。
いつしか5人のパーティで、東北各地でボランティア活動をするようになっていた。
男性3人、女性2人のチーム。ひとりだけ男性が僕よりひとつ下で、あとは全員年上。
見紛う事なきオッサンオバサンのパーティだ。

にしても、何の艶っぽい話も出ることなく、和気藹々と被災地各県を回った。
陸前高田・釜石・大槌町・気仙沼・石巻・南相馬・・・。
そうだ、あの「大鍋屋」を見つけたのも、この時だ。
一歳下の通称「班長」が予約してくれた。

『blossom』も、ここからできた。

実は今年4月にも、5人で釜石・陸前高田・大槌町・南三陸町あたりを訪れている。
原点回帰で大鍋屋さんにも泊まった。


その直後、熊本で地震が起こった。
僕は思わずメール仲間4人に一斉送信した。
ここにもボランティア活動に行こうよ!と。

その内、最年長のオッサンは実は熊本出身だった。
彼は個人メールで、こう伝えてきた。

「カントク(あだ名でこう呼ばれている)、熊本の人間はそんなヤワじゃないよ。僕らが行かなくても大丈夫。それよりか、今の報道おかしいね。そんなに大騒ぎしなきゃいけない程のものかね?」


確かに、熊本では倒壊した建物も多く、死者も出た。
しかし死者・不明者合わせて24,000人の東日本大震災とは、規模が全然違う。

大小構わず、災害があるごとにあちこち出向いていくほど、僕らは暇ではないんでないの?
ボランティアを趣味みたいにしちゃいけないよ。
それよりもっと、自分の日常を大事にしなければならないはずだよ?

彼はそう言いたかったんだと思う。


そういう記憶をもとに、「震災ビジネス」という記事を書いた。
今も思う、あの時、マスコミは確かに熊本を「飯のタネ」にしてたんじゃないか、と。
だから避難所の男性も怒鳴ってTV中継を追い出した。


僕もWUGを作ったんで、どう違うんじゃい!と言われたら、上手く言う自信はない。
しかし、常識と節度を超えた「善意」の押しつけは、今話題の「感動ポルノ」同様、繊細に注意すべきなのではないかと思う。