「日本よ、これがアイドル界の『革命』だ」(山本寛)


アイドル界の「フランス革命」、あるいはアイドルの「人間宣言」、そうとでも言いたくなる瞬間だ。
アイドルがいよいよ、僕らの目の前に真の意味で降り立つのだ。


やりたい放題の3時間。自分のスキャンダルまですかさずネタに入れ込むところはさすが。天衣無縫にして傍若無人。

何より「ガチ感」が凄い。セルフプロデュースなのでやらされてる感じがまったくない。今や「ガチ感」はAKBにもももクロにもなくなった。

彼女達を「発見」した時にも思ったのだが、将来大成するであろう新進気鋭の美大生の卒業制作、それを見ているような気がする。
そういう意味ではやはりBABYMETALと同じ、現代アートの匂いを嗅ぎ取ってしまう。


萌えとカワイイを横断して、ウンコハゲチン毛パンツを連呼する彼女達には、清々しいくらいのアイドルの風格が漂う。
キレイキレイなだけに閉塞しているアイドルが雲霞のごとく湧き出してもはや業界が飽和状態にある中で、彼女達の生き生きした戯れが日本中にこだまする時は、そう遠くはないはずだ。


アイドルはベビメタと生うどんを経て現代アートに進化しつつある。そう確信した夜だった。