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海外からも聖地巡礼 「君の名は。」モデルの飛騨市

限定クリアファイルを手に入れて喜ぶ中国人ファンら=飛騨市古川町で

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 記録的なヒットとなっているアニメ映画「君の名は。」に登場する田舎町のモデルとして、全国からファンが訪れる飛騨市。外国での上映も始まり、海を越えてやって来るファンが増えている。

 作品は今月、興行収入二百億円を突破し、邦画歴代二位に。十月の台湾を皮切りに、香港やタイ、中国などでも大ヒットし、世界九十二の国と地域で配給が決まっている。

 同市ではJR飛騨古川駅や市図書館、気多若宮神社などが作品のモデルとなり、ファンが訪れる「聖地巡礼」が社会現象化した。十一月ごろからは海外のファンも来始めた。

 同市古川町のまちなか観光案内所では、モデルの場所を巡ったファンに限定クリアファイルを贈っている。これまで香港、台湾などから約四十組が訪れたという。タイから来た会社員ヴィラヤ・ウーソムバットチャイさん(23)は「タイの若者の間では映画も歌もブーム。ずっと行きたかったし、神社が美しかった」、香港の会社員ヨウ・チカさん(23)も「映画の中そっくりで、すごく興奮した。友達に写真を自慢したい」と喜んでいた。

 映画に出てきた組みひもの製作が体験できるさくら物産館には、台湾や中国、シンガポールから毎日十人前後が来館。沖村裕子副館長(56)は「春節には中国からたくさん来ると思うので、外国語表記など、受け入れ準備を考えたい」と話す。

 市は「舞台探訪マップ」の中国語版を作ったほか、市公式観光サイトの巡礼モデルコースについて、年明けにも英語と中国語対応にする。

 (浜崎陽介)

 

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