岡田さんの助言、理解はしているつもりなんだけど、これはもう職種の違いというしかないな。
「社会」でも一通り書いたつもりなんだけど、「どうして草っきれ一本一本に対していちいち反応してるんだ!」という問いに対しては、
「それが僕らの仕事だからですよ」と言うしかない。
『エンピツ戦記』で書いてあった逸話なのだが、ジブリの社員旅行があって、池に水鳥が降り立った時、宮﨑さんはこう言ったといいます。
「お前、飛び方間違ってるよ」
ええええ!?だって相手鳥だよ!?
宮﨑さんは鳥に飛び方を教える人なんです。
同じようなことが黒澤明監督にもあった。
沈んでいく太陽に対し「戻れー!」と叫んだらしい。
でも僕はそこまで行ったら、さすがに我儘だと思う。
そこまで行かなくとも、今推している『この世界の片隅に』でも、同じようなことを片渕監督はやっている。
彼は徹底した考証を重ね、それこそ草一本や虫一匹に至るまで、全部調べた。
そして描き起こした。
この姿勢は恐らく高畑さんのメソッドを継承したのだと推測するが、まさに「草一本、虫一匹」と付き合い切らなきゃいけない、それこそがアニメ監督なんです。
だから「草を相手にするな」と言われると、どうも違う。
正しい間違ってるというより、それが俺らの「仕事」なんだけどなぁ、と思うしかない。
僕はその中で「世界よ思い通りになれー!」という訳にはいかないから、「それは間違ってませんか?」と、合理的な判断を求めているだけなのですよ、草一本一本に。
それが「仕事」だから。
「社会」でも一通り書いたつもりなんだけど、「どうして草っきれ一本一本に対していちいち反応してるんだ!」という問いに対しては、
「それが僕らの仕事だからですよ」と言うしかない。
『エンピツ戦記』で書いてあった逸話なのだが、ジブリの社員旅行があって、池に水鳥が降り立った時、宮﨑さんはこう言ったといいます。
「お前、飛び方間違ってるよ」
ええええ!?だって相手鳥だよ!?
宮﨑さんは鳥に飛び方を教える人なんです。
同じようなことが黒澤明監督にもあった。
沈んでいく太陽に対し「戻れー!」と叫んだらしい。
でも僕はそこまで行ったら、さすがに我儘だと思う。
そこまで行かなくとも、今推している『この世界の片隅に』でも、同じようなことを片渕監督はやっている。
彼は徹底した考証を重ね、それこそ草一本や虫一匹に至るまで、全部調べた。
そして描き起こした。
この姿勢は恐らく高畑さんのメソッドを継承したのだと推測するが、まさに「草一本、虫一匹」と付き合い切らなきゃいけない、それこそがアニメ監督なんです。
だから「草を相手にするな」と言われると、どうも違う。
正しい間違ってるというより、それが俺らの「仕事」なんだけどなぁ、と思うしかない。
僕はその中で「世界よ思い通りになれー!」という訳にはいかないから、「それは間違ってませんか?」と、合理的な判断を求めているだけなのですよ、草一本一本に。
それが「仕事」だから。