アバドについて書くのは生まれて初めてなんじゃないか?
と、いうくらい、なんか僕の中では存在感の薄い指揮者だった。

で、今も薄い。

何というのか、彼ほど「優等生的」と形容できる指揮者はいないだろう。
正確なところは正確、大胆なところは大胆、盛り上げるところは盛り上げ、繊細なところは繊細、
でも、聴き終わった後何も残らない。

それこそ彼の性格・人間性が表れているのかも知れないね。
さぞいい人だったんだろうね(笑)。


いい人ではいい芸術はできない、その典型みたいな人だった。