トップ > 福井 > 12月14日の記事一覧 > 記事

ここから本文

福井

タンチョウ展示を中止 西山動物園、鳥インフル警戒

写真

 鳥インフルエンザへの感染が全国各地で相次いでいることから、鯖江市西山動物園はツル科のタンチョウの展示を中止した=写真。他の施設や養鶏業の関係者も、感染への警戒を強めている。

 西山動物園では、クジャクやコサンケイ、チャボなど八種二十五羽を飼育。タンチョウの飼育場は網目が大きく、媒介する可能性のあるスズメが侵入する恐れがあったため、九日に屋内の非公開スペースに移した。

 十一月下旬以降、入園口に靴底を消毒するマットを置き、鳥の飼育場周辺に消石灰をまくなど、鳥インフルエンザ対策を強化してきた。飼育担当者は「来場者の方にはご不便をかけるが、ご了承いただきたい」と理解を求めている。

 インコやオウムを中心に二十六種類七十二羽を飼育する足羽山公園遊園地(福井市)では、日ごろから鳥の飼育員が飼育小屋に入る際には、靴の消毒を徹底してきた。飼育する鳥が野鳥と接触することはないとして、今のところ新たな対応は考えていないという。

 越前松島水族館(坂井市)では、フラミンゴ二羽、コハクチョウとウミネコ一羽ずつを飼育。スズメが入れない細かい網で、外部から侵入できないようにしている。近隣府県で発生した場合には、毎日実施しているペンギンの散歩の中止も検討するという。

 県は猟友会や自治体と協力し、情報収集を進めている。家畜への感染防止策として、県内全ての養鶏農家にファクスを送り、鶏舎に野鳥や野生動物の侵入経路がないか、あらためて確認するよう注意喚起している。生産振興課の担当者は「県内で発生することがないよう防疫の徹底をお願いしたい」と話した。

 (山口育江、平野誠也、中田誠司、松尾博史)

 

この記事を印刷する

中日新聞・北陸中日新聞・日刊県民福井 読者の方は中日新聞プラスで豊富な記事を読めます。

新聞購読のご案内

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索