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【社会】

オスプレイが沖縄沖に不時着 訓練中、搭乗員5人は救助

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 防衛省によると十三日午後九時半ごろ、沖縄県うるま市沖で米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)所属の新型輸送機オスプレイ一機が海上に不時着した。搭乗員五人は米軍が救助した。

 第十一管区海上保安本部(那覇市)によると、在日米海兵隊から「二人がけがをしているもよう」との連絡が入った。防衛省は米軍に問い合わせるなどして詳しい状況を調べている。オスプレイは訓練中だったとみられる。

 日本国内でのオスプレイの重大事故は初めて。オスプレイを巡っては陸上自衛隊が十七機を導入し、二〇一九年度から佐賀空港(佐賀市)に順次配備する計画がある。また、米軍のオスプレイの定期整備は来年一月から陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)で始まる予定だ。普天間飛行場には現在二十四機が配備され、沖縄以外にも山口県の岩国、東京都の横田、静岡県のキャンプ富士、神奈川県の厚木の各米軍基地などに飛来した。

 「とんでもないことが起きた」。十三日夜、米軍の新型輸送機オスプレイ不時着の一報に、防衛省幹部は絶句した。東京・市谷の防衛省には深夜にもかかわらず、幹部が続々と登庁。広報担当者には報道関係者の問い合わせが殺到し、電話応対に追われていた。

 ある防衛省幹部は「事故原因はこれからだが、今後予定される陸上自衛隊への配備を考えると計り知れない影響がある」と顔をこわばらせ、「事態が重大すぎて今後のことが想像できない」とため息をついた。

 

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