今さらですが、島本和彦先生の『アオイホノオ』を16巻読み終えました。
なんと言っていいのか。。。まぁすごいマンガです(色んな意味で)
(また1巻から読んでおります)
鉄は熱いうちに打て!!という言葉もあることですし、
思いをぶつけてみたいと思います。
まずあらすじから
芸大生の主人公が、マンガ家デビューを志す様を描いたコメディー作品。『吼えろペン』が島本和彦自身の現在進行形をモチーフに描いたのと同じく、大阪芸術大学の学生でプロデビュー前の島本をモチーフとした、自伝的作品である。
舞台は1980年代の初め、大阪の大作家(おおさっか)芸術大学。主人公、焔燃(ホノオモユル)は漫画家を目指していた。「自分の実力ならいつでもプロデビューできる」と自信過剰な性格をしていたが、豊かな才能に恵まれた同校の学生達や、あだち充、高橋留美子といった若手漫画家の台頭を目の当たりにして自信を揺るがされる。それでも焔はプロの漫画家になるため歩み始めるのだった。
Whikipediaより引用
『アオイホノオ』にのめり込んでしまったワケ
当時の漫画界の様子が手に取るようにわかる!!
その当時(1980年代前半)はまだまだチビっ子だったので、
マンガの世界のことは当然なにもしりませんが、この作品を読むと当時の漫画界の様子(?)がよくわかります。
(この物語はフィクションである!!)って各巻の最初に大きく書いてありますけどね。
80年代に入ると、大御所(手塚治虫先生とかトキワ荘の先生方)と言われる漫画家さんに代わって、
あだち充や高橋留美子(この2人は当時もなんか別格っぽい)を筆頭に新しい才能がどんどん表舞台に飛び出していってます。
この漫画に出てくる新世代(当時)をあげてみると、
などなど。(随時追加予定)
皆さん、名だたる人たちばかり。(私は恥ずかしながらあまり読んだことはないのですが。。。車田先生の聖闘士星矢くらいか。)
一斉に殴り込みをかけたことによって、新しい流れが出来ていったんですね。
主人公、焔燃(ホノオモユル)の上から目線の作品解説
漫画家を目指す血気盛んな若者の作品解説(というか心の叫び)がたまらなく面白いです。
あだち充先生に対して
それにしても・・・・・・・
この増刊に「ナイン」を連載している
あだち充という漫画家・・・・・・
面白い漫画を描いているのに・・・・・・
いまひとつ人気が出んな!!
何かが足りんのだ!
こんなに女の子は可愛いのに!!
(中略)
かわいそうなあだち充・・・・・・
こんなに俺にとっては面白いのに・・・・・・
よし俺だけは認めてやろう!!
ちゃんと切りとってスクラップにしておくからな!!
アオイホノオ第一章より引用
高橋留美子先生に対しても(;・∀・)
こんな暗くって重ーいのがステイタスな少年サンデーで、
SFギャグ恋愛コメディーをなぜ描いてる!?
今のサンデー読者にこれがわかるわけがない!
別の雑誌で描いたほうがいいんじゃないのかっ、高橋留美子!?
しかし・・・まあ・・・
俺だけは認めてやろう!!
アオイホノオ第一章より引用
この作品のありがたいところは、
主人公の焔くんがなんかの作品に言及している時には、その漫画家の先生の作品が載っているというところです(これはかなり個人的に胸アツ)。
だから実際にその作品を見ることができるので非常にありがたいのです。
それも、コミックじゃなくて当時発売されていた雑誌のほうを掲載してるんです!!
コマの外に色々文字が書かれてるのをじっくり読んでしまいますね。
1巻にして出るわ出るわ。。。後のアニメ界を牽引する逸材がゴロゴロ
同級生に
(これからもまたいろんな人が出てきますが。。。)
がいるって。。。(;・∀・)
で、庵野さんの凄さについてはページを多く割いて描かれてます。
この漫画に出てくる庵野さんを見ていると、「天才って本当にいるんだなぁ」って思います。
作るものすべてが、回りの何歩先も行ってるという。。。
全然関係な
なんか、実写ドラマも面白いらしいじゃない。
観たいな。。。。
2巻以降の感想も随時アップしていきますので、もしお時間があったらよろしくお願いします!