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目撃者「ブレーキランプは点灯しておらず」

 暴走したタクシーが福岡市博多区の原三信(はらさんしん)病院に突っ込み10人が死傷した事故で、近くの住民が「タクシーのブレーキランプは点灯していなかった」と福岡県警に証言していたことが分かった。自動車運転処罰法違反(過失致死傷)容疑で送検された松岡龍生容疑者(64)は「ブレーキを踏んだが止まらなかった」と供述しているが、県警は事故直前にブレーキを踏んでいなかった可能性もあるとみて慎重に調べている。

     病院の近くで事故を目撃した近所の女性によると、タクシーは病院の手前約60メートルの交差点を一時停止せずに通過した後、アクセルを踏み込んだようなエンジン音とともに加速して病院に突っ込んだとしている。県警が11日に現場で実施した実況見分に立ち会った際には、「ブレーキランプはついていなかった」と説明したという。

     県警によると、松岡容疑者は「(病院から約300メートル手前の)公園を出た後にブレーキが利かなくなった」と供述。病院の手前約200メートルの交差点でも一時停止の標識を無視して走行しているのが目撃されており、この時点で既に異変が起きていた可能性もある。

     県警は、運転ミスと車両の不具合の両面から事故原因を調べており、事故直前のブレーキやアクセルのペダルの操作状況や車速などを記録する「イベント・データ・レコーダー(EDR)」の解析や周辺の防犯カメラの映像の確認などを進めている。【平川昌範、佐野格】

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