墜落で選手犠牲のシャペコエンセ 日本の大会出場へ

南米コロンビアでの旅客機の墜落事故で多くの選手が犠牲になったブラジルのサッカーチーム、シャペコエンセについて、南米サッカー連盟が来年の夏に日本で行われる大会に出場させる方針を固めたことがわかりました。
ブラジル1部リーグのプロサッカーチーム、シャペコエンセは先月28日、南米のチームによる国際大会、「コパ・スダメリカーナ」の決勝に向かっている途中に乗っていた旅客機が墜落し、主力選手の多くが犠牲になりました。しかし、決勝で対戦するはずだったチームがタイトルを辞退したことでシャペコエンセが優勝チームとなりました。

「コパ・スダメリカーナ」の優勝チームは、毎年夏に日本で行われる「スルガ銀行チャンピオンシップ」でJリーグカップの優勝チームと対戦していて、南米サッカー連盟ではシャペコエンセの現状を踏まえて、ほかの南米のクラブも含めて出場チームを検討していましたが、シャペコエンセを来年の大会に出場させる方針を固めたということです。

シャペコエンセをめぐっては、ブラジル国内の複数のチームが選手の移籍に協力したり、選手みずからがシャペコエンセへの移籍を希望する動きが広がっています。

チームの体制が固まらないなかですが、南米サッカー連盟では「シャペコエンセは優勝チームなので、出場する権利がある」と話していて、今月16日に日本サッカー協会とともに記者会見して、シャペコエンセの来日を発表することにしています。