蹴球探訪
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【格闘技】田中恒成が練習を公開 プロ8戦目、最速タイ2階級制覇だ2016年12月13日 紙面から
ボクシングの前WBO世界ミニマム級王者の田中恒成(21)=畑中=が12日、WBO世界ライトフライ級王座決定戦(31日、岐阜メモリアルセンター、中日スポーツ後援)に向け、名古屋市の畑中ジムで練習を公開した。史上最速タイとなるプロ8戦目での2階級制覇を果たし、待望の日本人対決を「来年、実現させたい」と宣言した。 昨年の大みそかに初の世界王座防衛戦でアマ時代も含め、人生初のダウンを喫した衝撃は、そのまま大きな教訓として身に刷り込まれた。あれから1年。田中の次戦のテーマは「動きを止めない」。5ラウンドのスパーリングでは、60%という仕上がりながら、フライ級のプエルトリコ人選手を機敏なフットワークで翻弄(ほんろう)し、ボディーで動きを止めてコーナーへ追い込む場面もあった。 11月中旬には、多彩な相手を求めて初めて東京合宿を敢行。日本ランカーと練習を重ねる中、同じく大みそかに防衛戦に臨むWBA世界ライトフライ級王者田口良一=ワタナベ=と対面して「まずは大みそかだけどぜひ」と誓い合った。 畑中清詞会長も「強いのとやって勝って評価を上げ、来年こそは日本人同士の大きい試合をしたい」とマッチメークへ意気込む。 対戦相手のモイセス・フエンテス(31)=メキシコ=はWBO世界ライトフライ級暫定王者の経験もあり、ランキングでは田中の2位に対して1位。それでも「ベストコンディションで負けるとは思ってない。勝ち続けて学びたい」と強気の姿勢は崩さない。 スパーリング後、追加のトレーニング中にふと顔を上げて「音楽、いいっすか」と報道陣に確認した田中。ラップ調のBGMに乗って、軽やかにサンドバッグを揺らすなど心の余裕も十分。無敗での2階級制覇を手土産に、日本人対決を実現させる。 (志村拓) PR情報
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