原発事故避難の中学生 同学年3人からおごるよう要求される

原発事故避難の中学生 同学年3人からおごるよう要求される
東京・千代田区の区立中学校で、原発事故の影響で福島県から自主避難している生徒が同じ学年の生徒3人からお菓子など合わせておよそ1万円分をおごるよう要求されていたことがわかりました。区の教育委員会は経緯を詳しく調べています。
千代田区教育委員会によりますと、原発事故を受けて福島県から千代田区内に自主避難している中学生の生徒が、同じ学年の3人から「おごってよ」などと要求され、コンビニでドーナツやジュースをおごっていたということです。

金額は合わせておよそ1万円分で、学校の調査に対して生徒は「『みんなに避難者とばらすぞ』などと言われ、おごってしまった」と話しているということです。

先月下旬に生徒と母親からの申告を受けて学校が調査してわかったということですが、時期や回数は特定できていないということです。

生徒は、ほかにも、同学年の15人に「避難者」と呼ばれたと話しているということですが、学校の調査に15人はいずれも否定しているということです。

千代田区教育委員会は「学校でこうした事態が起きたのは残念であり、再発防止に努めたい」としていて、今後、弁護士などの外部の専門家を加えて再度、生徒たちへの聞き取り調査を検討しているということです。

原発事故を受けて、自主避難している児童や生徒をめぐっては横浜や新潟でいじめを受けたケースが相次いで明らかになっています。