12月13日 16時30分
群馬県桐生市の宝徳寺では、高齢者や子どもたちが参加しやすいように、去年から「日本一早い除夜の鐘」として、昼間に鐘をつくことにしています。
この寺では、おととし境内の鐘を新しく作り、大みそかに参拝客を迎えましたが、80人ほどしか訪れませんでした。
そこで、住職の金子英宗さんが檀家などに話を聞いたところ、高齢化によって「夜の外出は寒くてつらい」などという声が多かったということです。
このため、高齢者や子どもたちが参加しやすいように、去年の大みそかは昼間に除夜の鐘をつくことにしました。
すると、およそ500人ほどが訪れたということです。
近所に住む高草木悦子さん(72)は「夜は暗くて孫を連れて行くことを考えると昼間の方がいいです。
大みそかの夜は料理の準備も忙しいし、紅白歌合戦を見てのんびりしたいです」と話していました。
金子住職は「少子化や高齢化が進む中で、寒い夜に外出するのは厳しいです。できるだけたくさんの人が参加できるように、『日本一早い除夜の鐘』として昼間に鐘をつくことにしました。大みそかをみんなで楽しく、過ごせればと思います」と話していました。
ことしの大みそかは、去年より1時間早い午前10時から午後4時まで鐘をつくことができるということです。
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