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東方短編集 ~Very Very Tiny Story. Vol.1

作者:水道水
サクッと気軽に読める作品でありたいです。
紅魔館の住人に捧げる。
Dedicated to residents of the Koumakan.



Remilia Scarlet
「ただいま」
主人が帰って来た。
私はその主人に仕える者である。
彼女に一番近い側近。とは言ってもほぼ紅茶係に近い。
「みんなを集まらせて、重大発表があるわ。」
言われた通りに皆を呼び寄せた。
「よし、今から私が言う事をよく聞け。これは大事な事だ。二度は繰り返さない。」
一同、固唾を飲んで耳を澄ます。
「私のプリンを食べたのは誰だ!」

………

Flandre Scarlet

「咲夜、いる?」
私は主人の妹様の側近でもある人間だ。
「ねえ、咲夜。相談があるの。」
「はい、何でございましょうか?」
「二人で紅魔館を乗っ取ろうよ。」
「…しかし、それは不可能に近いのでは?」
「なんで?私とあなたの能力で一発よ。あんな奴。」
後日、妹様の作戦に冗談混じりに乗ってみたが、案の定グンニグルで殺されかけた。

………

Hong Meirin

寝れない。
昼間から寝ているのが悪いと最近自覚してきた。
仕方がないので廊下に出る。
何となく探索していると、お嬢様の部屋から光が漏れている。
コンコン
「お嬢様、失礼致します。」
お嬢様は眠そうに手紙を書いていた。
「あら、美鈴。まだ起きていたの?」
「ええ、寝れなくて。」
「門番サボって昼寝ばかりしているからでしょう。」
「ははは…」
「あ、そうだ。悪いけど珈琲を淹れてきてくれる?眠くて…」
「良いですけど、砂糖とミルク、入れますか?」
「ブラックでお願い。」
一瞬格好をつけたように見えた気がした。
台所へ行き、珈琲を淹れた。もちろん無糖である。
「お嬢様、珈琲淹れて来ましたよ。」
「ありがとう。」
カップを持ち、くいっと飲む。
表情が歪んだ。
本人は我慢している。苦味に耐えているようだ。焦っている。
珈琲を口に含んだままだ。飲み込めない。否、飲めないのだ。
限界に達しそうな表情をしている。
「お、お嬢様、大丈夫ですか…」
「う…うぐっ…」
ゴクリ
「わわわ私だって珈琲くくらいのの飲めるわよっ。」
お嬢様は今にも泣きそうになっていた。

………

Sakuya Izayoi

私は久しぶりに有給を得た。
自分の家に帰ってゆっくり出来る一週間。
1日目は人里へショッピング。
2日目は妖怪の山へハイキング。
3日目は本を借りに紅魔館の図書館へ。
4日目は美鈴が寝てないか紅魔館へ。
5日目は他のメイド達がサボってないか紅魔館へ。
6日目は妹様が暴れていないか紅魔館へ。
7日目の夜にお嬢様の部屋へ侵入し盛大に鼻血を出し失神。

8日目は、永遠亭のベッドの上。

………

Patchouli Knowledge

深夜の寝静まった2時、本を読むのに飽きたら外に出る。
外の空気は美味しい。
それに眼の疲れも取れる気がする。
私はあまり寝ない。
ちょっと歩こうか。
門を出て真っ直ぐ、人里へ。
いつの日かレミィに貰った団子の店も閉まっている。
寒くなってきた。
けれど、まだもう少し歩く。
山の方へ来た。
山を登ると多分倒れるので周る。
博麗神社だ。

気がついたら魔理沙の家の前にいた。
習慣とは怖いものだ。

………
自分なりにユーモアを交えましたが、どうでしょうか?

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