【コラム】慰安婦合意、守るにせよ破るにせよ韓国は慎重に発言すべき

 韓国国会が9日、朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追案を可決した直後、日本の右翼論客である櫻井よしこ氏(71)が韓国出身の評論家、呉善花(オ・ソンファ)氏(60)と雑誌の対談を行った。

 櫻井氏は安倍晋三首相を支持する論客の一人。安倍政権を外郭から支える政治団体「日本会議」の中心人物でもある。呉氏は陸軍副士官として服務し、日本に渡り複数の「嫌韓ベストセラー」を書いた後、私立大学・拓殖大学の教授になった。1900年に植民地に派遣する人材を育てるために創立された大学だ。

 対談で、櫻井氏は「韓国の大統領は権力を利用して私腹を肥やし、悲惨な末路を迎える」と述べ、「これも韓国の民族性と関係があるのか」と尋ねた。呉氏は「だから韓国人は韓国が嫌いだ」とし、「韓国はこの先、(旧日本軍の)慰安婦問題や徴用工問題でさらに日本を激しく攻撃してくるだろうから、日本は韓国に深入りしない方が賢明だ」と述べた。

 両者は、今の状況を朝鮮王朝末期に重ね合わせた。「閔妃が清についたりロシアに寄ったり、一時は日本にも接近したりした揚げ句、朝鮮王朝は滅んでいった」「朴政権も中国と米国の間で右往左往し、中国経済が悪化すると日本に近づいて慰安婦問題で合意した」などというやりとりを交わした。

 こうした主張は、不快なだけで実は目新しいものではない。2人はこんなことを言い続けたために注目を集めるようになった。その論理はお粗末で、間違ったファクトが多い。いちいち反論する価値もないが、こうして長々と伝えているのは、こんな対談に耳を傾ける日本人が少なくないということを言いたいがためだ。この先、韓国の動きによって日本国内で高まる声が、まさにこうした声なのだ。

東京=金秀恵(キム・スヘ)特派員
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