ベビースターラーメンのキャラクター「ベイちゃん」年内で引退
大人にも子供にも絶大な人気を誇る「株式会社おやつカンパニー」の大ヒット商品「ベビースター」のキャラクター・ベイちゃんが、2016年12月をもって引退することが13日、明らかになった。ベイちゃんは1988年、初代オレンジ色のパッケージのキャラクターが30年守ってきた歴史や意志を受け継いで誕生。時代や季節、国境を越え、様々な衣装で多くのパッケージに登場してきた。間もなく迎える2017年を前に大きな決断が下された。
北は北海道から南は沖縄まで、さらに中国からイタリアへ連なる「麺ロード」の走破もした。好奇心旺盛で活発な10歳の男の子のベイちゃんは、ひそかに特別な訓練も受け、8歳の妹・ビーちゃんとともに宇宙旅行へも出かけた。2人は世界中のお菓子が大好きなちびっ子のため、「ベビースター」の普及に努めてきたが、その役割に終止符を打つときがきた。
東京都在住の2人は1987年、作家のお父さんとデザイナーのお母さんの間に生まれた。それまで「ベビースター」の顔として30年間もの間、頑張ってきた女の子のキャラクターに代わって、88年からパッケージなどに登場した。
初代キャラクターはオレンジ色が好きだったが、ベイちゃんとビーちゃんはおしゃれさん。自由な気風の家庭に育ったこともあり、定番のチキン味のときは中華帽とチャイナ服に身を包み、カレー味ではターバンとチョーガと呼ばれる上着に着替えた。みそ味の時は坊主頭で袈裟姿。かわいさと分かりやすさとで、それぞれの商品のヒットに貢献した。
大量消費地の東京・名古屋・大阪の子供たちに意見を聞いても圧倒的な支持を得るほど、人気のキャラクターとなった。
当然、2人には仕事が増え、服を着替えることが多くなった。例えば、メキシコでは大きなメキシカンハットをかぶり、韓国ではパジチョゴリと呼ばれる衣装で直立。フランスではベイちゃんは横しまのストライプシャツ、ビーちゃんは水玉のワンピースを着用し、それぞれベレー帽をかぶった。
様々な職業に扮(ふん)することもあった。船長姿の「キャプテン・ベイちゃん」やお坊さん姿の「小僧・ベイちゃん」。農作業に従事する「ファーマー・ベイちゃん」「ふらの・ビーちゃん」として活動したかと思えば、すし店では「大将・ベイちゃん」「おかみ・ビーちゃん」に変身。スポーツも大好きで2015年には大相撲・逸ノ城関の活躍に合わせ、少しふっくらとした「どすこい・ベイちゃん」になることもあった。
これまでベイちゃんは数多くのキャラクターを演じ、時にはビーちゃんと共に「ベビースター」を支えてきた。今後のことは未定だが、その輝きはいつまでもうせることはないだろう。
◆おやつカンパニー 1948年9月3日、それまで竹材加工業を営んできた松田由雄がパン、菓子を製造販売する「松田産業有限会社」として設立。59年9月、麺スナックの「ベビーラーメン」の製造販売を開始(当時10円)。73年12月、「ベビースターラーメン」に名称を変更。75年10月、松田産業株式会社に、80年6月、松田食品株式会社に社名改称。93年4月、社名を現在の「株式会社おやつカンパニー」に改称した。本社は三重県津市一志田町田尻420番地。従業員数380人。