博多暴走事故、病院付近ブレーキ痕なし300メートル直進か
福岡市博多区の総合病院「原三信 病院」東館にタクシーが突っ込み、3人が死亡、7人が負傷した事故で、現場付近に目立ったブレーキ痕がないことが捜査関係者への取材で分かった。自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)容疑で現行犯逮捕されたタクシー運転手の松岡龍生容疑者(64)は福岡県警の調べに「ブレーキを踏んだが利かなかった」と供述しており、県警はドライブレコーダーを押収するなどして詳しい事故原因を調べている。
捜査関係者によると、松岡容疑者は「事故直前に近くの公園のトイレに寄った」とも供述。公園に面した市道を北西に約300メートル直進すると、突き当たりにタクシーが突入した東館がある。市道は幅約8メートルで公園から東館まで信号はなく、現場付近は中央線もない。
県警は松岡容疑者の供述などから、公園付近から東館まで直進して事故を起こしたとみて、事故現場や市道で鑑識作業などを実施。捜査関係者によると、現場付近の路面などには目に見えるようなブレーキ痕は残っていなかったという。
(ここまで446文字 / 残り452文字)
2016年12月05日
Copyright © The Yomiuri Shimbun