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社員ら50人超立件へ 駐車違反身代わり横行

警視庁による家宅捜索が行われた佐川急便東京営業所=東京都江東区で2016年9月16日、山本晋撮影

 宅配大手「佐川急便」東京営業所(東京都江東区)で運転手の駐車違反を隠すため身代わり出頭が行われていたとされる事件で、警視庁交通捜査課が犯人隠避教唆容疑などで逮捕した6人以外にも、同営業所の運転手やその知人ら50人超を書類送検する方針であることが捜査関係者への取材で分かった。交通捜査課は不正が横行していたとみて関係者の事情聴取を続けており、上司の認識などの解明も目指す。

 また交通捜査課は、11月に逮捕した同営業所係長の佐藤謙二(35)=江東区=と高橋竜一(41)=千葉市中央区=ら6容疑者が別の運転手の身代わり出頭に関与した疑いが強まったとして、13日にも同容疑などで再逮捕する方針。

 捜査関係者によると、佐藤、高橋両容疑者は「他の運転手が違反した際にも、身代わり出頭の手引きをした」などと供述。さらに高橋容疑者の部下は「自分の駐車違反を隠すため、知人に身代わり出頭を依頼したことがある」と話しており、営業所内で身代わり出頭が繰り返されていたとみられる。

 交通捜査課は問題を把握した今年5月以降、同営業所の運転手が摘発された違反記録を調査。その結果、不正が疑われる出頭が2014年以降、20件を超えることが判明した。これまでに十数件を不正と断定し、運転手や身代わり出頭した人物など40人前後を犯人隠避などの容疑で書類送検した模様だ。最終的な立件人数は50人を超える見通しという。

 同営業所の運転手は、駐車違反をすると「下車勤(げしゃきん)」と呼ばれる内勤にされて乗車勤務ができなくなるという。逮捕されたある容疑者は「自分が担当する係の運用がうまくいかなくなるので、身代わり出頭を依頼した」と説明しているという。【斎川瞳】

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