【今日の料理】 2011/1/10 夕食
今日の午前中は,妻は娘(10.9ヶ月)を連れて,近所の子育て支援室に行きました.ここの先生が大好きなようで,終始先生のそばを離れなかったそうです.絵本の読み聞かせ会のときにも,先生のそばに寄って行ってしまい,引き離すのに大変だったとのことです.
午後は,妻と娘はベビーサイン教室(赤ちゃん用の手話のようなもの)でした.娘は,こちらの先生にはあまり興味がなく,せんべい(赤ちゃん用)を食べるのに夢中だったそうです.
なお,私は,ずっと家にいて,家庭を守っていました.

★米飯
★餃子スープ
昨日作った手作り餃子を,スープに入れました.スープは,宮古島土産の「宮古そば」のスープの余りです.餃子と良く合う味でした.
★電子レンジ唐揚げ
おととい作った「電子レンジだけで作る唐揚げ」です(→こちら).
前回は,粉が少なめだったようで,カリッと感が今ひとつでした.今回は,分量通りの粉を使いました.表面は粉で覆われて,油であげた唐揚げに近い見た目になりました.しかし,今度は味が濃くなりすぎてしまいました.まるで,スナック菓子のようです.既製品の粉のため,「カリッと感」と「味の濃さ」を独立に調整できないので,なかなか難しいです.
★こまつなバター炒め
こまつな・ピーマン・しめじを,ニンニクとバターで炒めました.味付けは,しょうゆベースの焼肉タレです.
バターの香りが良く,美味でした.
★イカとんび
だいぶ前に,干物の通販を頼んだときに,オマケで付いてきたものです.イカのクチバシと,潮吹き口だそうです.あまりおいしそうでないので,処分に困っていたのですが,ようやく食べてみることにしました.味付け済みなので,フライパンであぶるだけです.
身が軟らかく,味付けもほどよく,思いのほか美味でした.ただ,硬いクチバシが入っているので,そのままだと食べるのが少々面倒です.クチバシ部分だけ先に取り除いてから,頂きました.
「今日の料理」へのコメント,お待ちしております.
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【今日の料理工学】 菜箸が長いのはなぜ?~鍋の周囲の温度測定
私は,料理のときに,「菜箸(さいばし)」は,あまり使いません.菜箸は,長さが長いので,細かい作業ができないのが,あまり気に入らないのです.
妻に,菜箸を使っているか,聞いてみました.すると,使っている,との答えでした.なぜ使うのか,と聞くと,熱くないから,と答えました.もっともな理由です.
では,菜箸を使うと,どれくらい熱くないのでしょうか.簡単な実験で,検証してみます.
★鍋の周辺の温度を調べる
炒め物や煮物では,鍋の周辺は,温度が高くなっています.このような場合,普通の箸だと,手が熱くて作業が困難なことがあります.長さの長い菜箸を使えば,遠くから作業ができるので,便利です.
熱さを避けるためには,どれくらい離れたところから作業すればよいでしょうか.これを確かめるために,湯を沸かしている鍋の,周辺の温度を測定してみました.
直径200mm×高さ120mmの,片手鍋を用意しました.この鍋に500ccの水を入れて,ガスコンロで沸騰させます.弱火で沸騰を続けた状態で,鍋の周辺の温度を測定しました.図1のように,温度計(DRETEC製,最小目盛0.1℃)を鍋の周辺に配置して,温度を測定します.温度計は,手で持つと熱いので,図のように,棒の先端に固定しました.
<図1>

温度計の先端の位置を,次の8箇所に位置させて,各場所での温度を調べました.
・高さ方向:鍋底から,120mm,220mm
・水平方向:鍋中心から,0mm,50mm,100mm,130mm
※手で温度計を保持しているため,だいたいの位置です.また,温度計の測定部は長い金属棒になっているため,測定されるのは,厳密には先端の位置の温度ではありません.
なお,温度計の応答速度がとても遅く,1箇所の測定に1分以上を要していました.このため,各場所の測定時刻には,最大10分くらいの差があります.このことは,測定結果のバラツキを大きくしている可能性があります.
★温度の低いところは,どこ?
温度の測定結果を,図2に示します.
<図2>

この測定結果から,次のことが分かりました.
・鍋から高さ方向に離れると,温度は低くなる.
・鍋の縁より外側にいくと,温度は大幅に低くなる.
以上を踏まえると,熱くないように作業するためには,鍋の縁より外側に手が来るようにすればよい,と考えられます.
つまり,下図3(a)のように,手が鍋の縁より内側だと,もろに蒸気を受けてしまい,熱くて作業がしづらいです.長い箸を使えば,下図3(b)のように,手が鍋の縁より外側にできます.こうすれば,温度の低いところで作業ができるので,手が熱くならずに済みます.
<図3>
(a)手が鍋の縁より内側

(b)手が鍋の縁より外側

★菜箸の長さは,どれくらいが良いか?
我が家にある箸を,並べてみました(図4).上から順に,
a)長い菜箸:長さ=355mm
b)短い菜箸:長さ=295mm
c)普通の箸:長さ=230mm
<図4>

実際に箸を使うときには,箸の太い側を少し残して握ります.私の場合,図5のように,親指から約50mmの位置に,箸の端が来ます.箸の端から中指の先までは,約100mmでした.
<図5>

私の握り方の場合,箸の先端から指先までの距離L’[mm]は,次のようになります.
a)長い菜箸:L’=長さ355mm-指先の位置100mm=255mm
b)短い菜箸:L’=長さ295mm-指先の位置100mm=195mm
c)普通の箸:L’=長さ230mm-指先の位置100mm=130mm
温度測定結果の図2に,鍋底の中心から,この距離L’の位置を図示すると,下図6のようになります.この図は,それぞれの箸の先端を鍋底中心に置いたときの,指先の位置を示します.
<図6>

図6を見ると,普通の箸だと,指先は,約70℃の位置にあります.これでは,熱くて当然です.長時間作業すると,やけどをしてしまうかもしれません.
菜箸を使うと,短い菜箸でも長い菜箸でも,指先を鍋の外側に位置させることができます.したがって,手が熱くならずに,作業ができます.
長い菜箸のほうが,より低温の位置で作業ができます.ただし,箸が長くなるほど,細かい作業はしにくくなると思われます.したがって,今回の例では,短い菜箸のほうが,より適していると考えられます.
今まで,菜箸はほとんど使わなかった私ですが,こうして見ると,菜箸もなかなか良いもののようです.
【今回の結論】
菜箸が長いのは,手が熱くないようにするためです.
菜箸を使って,鍋の縁より外で作業するようにすれば,熱くなくて済みます.
今回得た結論を,妻に自慢したところ,次のコメントをもらいました.
「そんなの,あたり前でしょ.ヒマな人ね.」
ヒマな育休おじさんを,応援よろしくお願いします.
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今日の午前中は,妻は娘(10.9ヶ月)を連れて,近所の子育て支援室に行きました.ここの先生が大好きなようで,終始先生のそばを離れなかったそうです.絵本の読み聞かせ会のときにも,先生のそばに寄って行ってしまい,引き離すのに大変だったとのことです.
午後は,妻と娘はベビーサイン教室(赤ちゃん用の手話のようなもの)でした.娘は,こちらの先生にはあまり興味がなく,せんべい(赤ちゃん用)を食べるのに夢中だったそうです.
なお,私は,ずっと家にいて,家庭を守っていました.
★米飯
★餃子スープ
昨日作った手作り餃子を,スープに入れました.スープは,宮古島土産の「宮古そば」のスープの余りです.餃子と良く合う味でした.
★電子レンジ唐揚げ
おととい作った「電子レンジだけで作る唐揚げ」です(→こちら).
前回は,粉が少なめだったようで,カリッと感が今ひとつでした.今回は,分量通りの粉を使いました.表面は粉で覆われて,油であげた唐揚げに近い見た目になりました.しかし,今度は味が濃くなりすぎてしまいました.まるで,スナック菓子のようです.既製品の粉のため,「カリッと感」と「味の濃さ」を独立に調整できないので,なかなか難しいです.
★こまつなバター炒め
こまつな・ピーマン・しめじを,ニンニクとバターで炒めました.味付けは,しょうゆベースの焼肉タレです.
バターの香りが良く,美味でした.
★イカとんび
だいぶ前に,干物の通販を頼んだときに,オマケで付いてきたものです.イカのクチバシと,潮吹き口だそうです.あまりおいしそうでないので,処分に困っていたのですが,ようやく食べてみることにしました.味付け済みなので,フライパンであぶるだけです.
身が軟らかく,味付けもほどよく,思いのほか美味でした.ただ,硬いクチバシが入っているので,そのままだと食べるのが少々面倒です.クチバシ部分だけ先に取り除いてから,頂きました.
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【今日の料理工学】 菜箸が長いのはなぜ?~鍋の周囲の温度測定
私は,料理のときに,「菜箸(さいばし)」は,あまり使いません.菜箸は,長さが長いので,細かい作業ができないのが,あまり気に入らないのです.
妻に,菜箸を使っているか,聞いてみました.すると,使っている,との答えでした.なぜ使うのか,と聞くと,熱くないから,と答えました.もっともな理由です.
では,菜箸を使うと,どれくらい熱くないのでしょうか.簡単な実験で,検証してみます.
★鍋の周辺の温度を調べる
炒め物や煮物では,鍋の周辺は,温度が高くなっています.このような場合,普通の箸だと,手が熱くて作業が困難なことがあります.長さの長い菜箸を使えば,遠くから作業ができるので,便利です.
熱さを避けるためには,どれくらい離れたところから作業すればよいでしょうか.これを確かめるために,湯を沸かしている鍋の,周辺の温度を測定してみました.
直径200mm×高さ120mmの,片手鍋を用意しました.この鍋に500ccの水を入れて,ガスコンロで沸騰させます.弱火で沸騰を続けた状態で,鍋の周辺の温度を測定しました.図1のように,温度計(DRETEC製,最小目盛0.1℃)を鍋の周辺に配置して,温度を測定します.温度計は,手で持つと熱いので,図のように,棒の先端に固定しました.
<図1>
温度計の先端の位置を,次の8箇所に位置させて,各場所での温度を調べました.
・高さ方向:鍋底から,120mm,220mm
・水平方向:鍋中心から,0mm,50mm,100mm,130mm
※手で温度計を保持しているため,だいたいの位置です.また,温度計の測定部は長い金属棒になっているため,測定されるのは,厳密には先端の位置の温度ではありません.
なお,温度計の応答速度がとても遅く,1箇所の測定に1分以上を要していました.このため,各場所の測定時刻には,最大10分くらいの差があります.このことは,測定結果のバラツキを大きくしている可能性があります.
★温度の低いところは,どこ?
温度の測定結果を,図2に示します.
<図2>
この測定結果から,次のことが分かりました.
・鍋から高さ方向に離れると,温度は低くなる.
・鍋の縁より外側にいくと,温度は大幅に低くなる.
以上を踏まえると,熱くないように作業するためには,鍋の縁より外側に手が来るようにすればよい,と考えられます.
つまり,下図3(a)のように,手が鍋の縁より内側だと,もろに蒸気を受けてしまい,熱くて作業がしづらいです.長い箸を使えば,下図3(b)のように,手が鍋の縁より外側にできます.こうすれば,温度の低いところで作業ができるので,手が熱くならずに済みます.
<図3>
(a)手が鍋の縁より内側
(b)手が鍋の縁より外側
★菜箸の長さは,どれくらいが良いか?
我が家にある箸を,並べてみました(図4).上から順に,
a)長い菜箸:長さ=355mm
b)短い菜箸:長さ=295mm
c)普通の箸:長さ=230mm
<図4>
実際に箸を使うときには,箸の太い側を少し残して握ります.私の場合,図5のように,親指から約50mmの位置に,箸の端が来ます.箸の端から中指の先までは,約100mmでした.
<図5>
私の握り方の場合,箸の先端から指先までの距離L’[mm]は,次のようになります.
a)長い菜箸:L’=長さ355mm-指先の位置100mm=255mm
b)短い菜箸:L’=長さ295mm-指先の位置100mm=195mm
c)普通の箸:L’=長さ230mm-指先の位置100mm=130mm
温度測定結果の図2に,鍋底の中心から,この距離L’の位置を図示すると,下図6のようになります.この図は,それぞれの箸の先端を鍋底中心に置いたときの,指先の位置を示します.
<図6>
図6を見ると,普通の箸だと,指先は,約70℃の位置にあります.これでは,熱くて当然です.長時間作業すると,やけどをしてしまうかもしれません.
菜箸を使うと,短い菜箸でも長い菜箸でも,指先を鍋の外側に位置させることができます.したがって,手が熱くならずに,作業ができます.
長い菜箸のほうが,より低温の位置で作業ができます.ただし,箸が長くなるほど,細かい作業はしにくくなると思われます.したがって,今回の例では,短い菜箸のほうが,より適していると考えられます.
今まで,菜箸はほとんど使わなかった私ですが,こうして見ると,菜箸もなかなか良いもののようです.
【今回の結論】
菜箸が長いのは,手が熱くないようにするためです.
菜箸を使って,鍋の縁より外で作業するようにすれば,熱くなくて済みます.
今回得た結論を,妻に自慢したところ,次のコメントをもらいました.
「そんなの,あたり前でしょ.ヒマな人ね.」
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