鉢巻きとふんどし姿で寒さに耐えながら長良川に入る子供たち=岐阜市内で2016年12月10日、兵藤公治撮影
岐阜市池ノ上町の葛懸(かつらがけ)神社で10日、長良川の清流で身を清め、無病息災を願う神事「池ノ上みそぎ祭」があった。子どもたちも下帯姿で川に入り、歓声を上げた。
肩を組んだ裸男たちが、赤い下帯姿の正祢宜(せいねぎ)と呼ばれる神男を囲み、「わっしょい、おいさ」と威勢のいい掛け声を上げて神社から川岸へ向かう。岐阜市の午後3時の気温は9度。身を切るような寒さの中、正祢宜の北川基洋さん(37)が首までつかり身を清めた。続いて男たち約120人が、水を掛け合いながら川に入り、胸までつかって合掌した。
大人に先立ち、子どもたち約100人も元気よく川へ入った。野球部の友人10人と参加した岐阜市立島中学校2年、松原拓海さん(14)は「寒かったけど楽しかった。来年も来たい」と笑顔を見せた。【兵藤公治】