経済産業省と経団連や小売りなどの業界団体は個人消費を喚起するため、毎月末の金曜日を「プレミアムフライデー」とする取り組みを来年2月24日から始める。企業が従業員に対して午後3時には仕事を終えるよう呼びかけ、長時間労働の是正など働き方改革にもつなげる考えだ。
詳細を詰めるための協議会を12日に立ち上げた。日本百貨店協会や日本チェーンストア協会、全国商店街振興組合連合会など15団体が参加。経産省と各団体が企業だけでなく商店街や自治体にも呼びかけて、具体的な方法を検討する。PRに使うロゴマークも公表した。
月末の金曜日に午後3時には仕事を終えて、買い物や食事に出かけてもらうことで低迷を続ける個人消費を盛り上げる狙いがある。米国では「ブラックフライデー(黒字の金曜日)」と呼ばれる年末商戦が定着しており、これを参考に毎月末にイベントなどを開催することを想定している。
すでに具体的な取り組みに向けて動き始めている自治体や企業もある。静岡県の商工会議所は市などと連携して、金曜日には飲食店を早めに開けて、会社帰りの客を呼び込む準備をしている。日本航空は金曜の夕方から土日にかけてのツアーをつくる検討を進める。