【ストックホルム=藤井寛子】ノーベル賞の授賞式が10日夕(日本時間11日未明)、スウェーデンの首都ストックホルムで開かれ、大隅良典東京工業大学栄誉教授(71)が生理学・医学賞を受賞した。文学賞を受賞した米シンガー・ソングライターのボブ・ディランさんは欠席した。
大隅さんの授賞理由は、細胞内でたんぱく質などを分解して再利用する「オートファジー(自食作用)」の解明。授賞式では、スウェーデンのカール16世グスタフ国王から緊張の面持ちでメダルと賞状を受け取った。
日本の受賞は、2015年の大村智北里大特別栄誉教授(81)と梶田隆章東京大学宇宙線研究所所長(57)に続き、3年連続25人目となる。
ノルウェーのオスロでは同日、ノーベル平和賞の授賞式が開かれ、コロンビアのサントス大統領が受賞した。