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【ノーベル賞授賞式】
大隅良典さんに医学・生理学賞授与 日本人3年連続
【ストックホルム=岡部伸】2016年のノーベル賞の授賞式が10日、スウェーデンの首都ストックホルムで行われ、医学・生理学賞に選ばれた大隅良典・東京工業大栄誉教授(71)にメダルと証書が授与された。日本人の受賞は昨年の医学・生理学賞、物理学賞に続き3年連続。米国籍を含め、日本人受賞者は25人となる。単独受賞は1949年の湯川秀樹氏(物理学賞)、87年の利根川進氏(医学・生理学賞)に次いで29年ぶり3人目。
大隅さんは、生物が生命を維持するため細胞が不要になったタンパク質を分解して栄養源としてリサイクルする「オートファジー」(自食作用)の仕組みを解明した。医学・生理学賞の選考委員は「生命科学の根源的な発見で、がんやパーキンソン病などの病気の治療研究に貢献する」としている。授賞式終了後は、ストックホルム市庁舎で晩餐(ばんさん)会が開かれる。