【コラム】崔順実事件、日本メディアの報道に見る他者の視線

 韓半島は常に日本の利益線の内側に存在してきた。彼らの関心はそうした次元で展開される。それゆえ情勢が混乱するほど、関心は高まり、研究も深まる。世界全体が一つとなって回り始めた19世紀後半以降は特にそうだ。熊本の同心学舎(現在の熊本県立済々黌高)が朝鮮語を教え始めたのは1879年だ。当時朝鮮語を学んだ人々は韓半島に押し寄せ、スパイ、記者、密使、大陸浪人などに身分を変え、韓半島に関する情報をかき集めた。その後、植民地支配の先鋒となったが、当初から関心が汚染されていたわけではなかった。その中に菊池謙譲という人物がいる、若くして朝鮮に渡り、草の根の世論を把握する一方、上は大院君(テウォングン)にもつながりを持ち、明成(ミョンソン)皇后(閔妃)暗殺にも加担した怪物だ。数十年蓄積した情報と優れた現場能力で多くの著述を残した。特に「大院君伝」は朝鮮王朝末期の学者黄玹(ファン・ヒョン)による「梅泉野録」と並び、明成皇后の闇の歴史を今に伝える代表的な野史だ。

 崔順実(チェ・スンシル)事件で最近話題になった女性シャーマン「真霊君(チンリョングン)」の話も詳しく書かれている。そうした悪意の記述が今でもゾンビのように動き回る。関心と情報で当時の日本に圧倒されていたからだ。学問と研究の分野では言うまでもない。歴史学は今でもその枠組みの中で闘っている。19世紀の外部に向けた関心の非対称が20世紀初めの国の運命を決めたと私は考えている。

鮮于鉦(ソンウ・ジョン)論説委員
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 【コラム】崔順実事件、日本メディアの報道に見る他者の視線

right

関連ニュース