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大麻所持で無罪判決=警察官が調書偽造―横浜地裁

時事通信 12/12(月) 16:47配信

 警察官による調書偽造が発覚した大麻所持事件で、大麻取締法違反罪で起訴された男性被告(25)の判決が12日、横浜地裁であり、国井恒志裁判官は「捜索、押収手続きの違法性は極めて重大」として、押収された大麻などを証拠から排除する決定をした上で、無罪を言い渡した。

 検察側は求刑を放棄していた。

 判決によると、神奈川県警大船署の元巡査部長は昨年10月、男性の知人の「男性のバイクの収納部分に大麻があった」という証言を調書にした際、「部屋でも見た」などと虚偽の内容を付け足し、捜索令状を取得。捜索でバイクから大麻が発見され、男性は現行犯逮捕された。

 男性は「所持を認識していなかった」と無罪を主張し、判決は「有罪は立証されていない」と判断した。

 県警などによると、初公判後の今年5月に偽造が発覚。元巡査部長は証拠隠滅などの罪で罰金50万円の略式命令を受けた。 

最終更新:12/12(月) 16:50

時事通信

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