沖縄本島・宮古島間の宮古海峡上空を通過した中国軍機に対して緊急発進した航空自衛隊機について、中国国防省が妨害弾を発射したと発表した問題で、防衛省は11日、「近距離で妨害した事実はなく、妨害弾を発射し中国軍機と人員の安全を脅かしたという事実も一切ない」と反論した。
防衛省は「事実と明らかに異なることを中国国防省が一方的に発表したことは、日中関係の関係改善を損なうものであり、極めて遺憾」としている。
中国国防省は10日夜、中国軍機に対し自衛隊の戦闘機2機が接近して「妨害弾」を発射し、乗員の安全に危害を与えたとして、日本側に厳重な申し入れをしたと発表していた。【町田徳丈】