• 0
  • 29,410
  • 5,440
キャラクター基本画像
ゲスト(aa0000)
スターコイン購入 マイページ キャラクター切替
お気に入り

本部

【屍国】 これは演習ではない

桜淵 トオル

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
8人 / 4~8人
英雄
8人 / 0~8人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/12/06 21:46

掲示板

オープニング

●赤い染み
 飯塚 栞莉(いいづか しおり)は買い出しの帰り、官舎の前に人だかりができているのを見てふと足を止めた。
 数人での立ち話ならばいつものことだが、人だかりができるほどのこととは、何であろうか。
 問うより先に、詩織の足元に白いものがすりよってきた。
 犬だ。しかも、よく毛並みの整った小型犬。首輪もちゃんとついている。
「まあ、人懐こいのね。どこかの飼い犬が迷い込んで来たのかしら」
 トイプードルというのだろうか。ふわふわの毛並みを撫でてやると、小さな迷い犬は甘えるように詩織の指を舐め、何かをねだるように、しきりに甘噛みまでしてくる。
「お腹が減っているのかしら? ごめんね、餌は持っていないの」
 残念ながら、今日の買い出し品の中に肉類ははない。
「可愛いわあ。官舎でもペットが飼えたらいいんだけどねー」
 他の誰かが言う。
 詩織も、夫婦二人だけの生活にペットでもいれば……と思わないでもない。
 しかし、いつ転勤辞令が下りるか分からない身としては、小さな命を背負い込むことは躊躇われた。
 そのうちふわふわの迷い犬は、沢山の手に撫で回されるのに飽きたのか、すいっとどこかへ消えてしまった。
 小さく頼りない存在に未練を残しながら、官舎の階段を上がる。
 ドアを開けようとして、ふとスカートに落ちた赤い染みに気がついた。
「あら? どこで汚したのかしら」
 よく見ると、詩織自身の指がわずかに血を流している。
 痛みはなく、いつの間に怪我したのかも分からない。
 家に入って簡単な処置し、スカートの血もつまみ洗いをするとすぐに汚れは落ちた。
 それきり栞莉は、その染みのことを忘れてしまった。

●不安の正体
 ぞっ……と、植地 広明(うえち ひろあき)の背に、悪寒が走った。
 いまは訓練中、怯えている場合ではないはずなのに、悪寒が止まらなかった。
 土を掘って壕を作る代わりに、土嚢を積み上げて陣地を作っている最中である。
 雑念を振り払い、作業に集中する。
 何に怯えるのか。これから行うのは撃ち合いの振りだ。戦闘訓練であり、戦闘ではない。
「どうした、顔色が悪いぞ」
 植地のことを気遣ってくれるのは、上官の穂篠曹長だ。
 尊敬する上司であり、彼の指示通りに動く限り、心配はないはずなのだが。
 いままでずっと、そうだったのだが。
 それでもぎりぎりのところで手足を動かし、着々と土嚢は積みあがってゆく。
「もうすぐ終わりだ、頑張れ」
 そう、もうすぐ訓練は終了だ。
 訓練の大部分を占めるのは、体を使った陣営作りであり、空砲で撃ち合うのは最後の儀式のようなものだ。空砲ではどれだけ命中したかも定かではない。
 労働による汗よりも多く冷や汗を流しながら、作業自体は終わろうとしていた。
「よくやった、諸君」
 隊長である飯塚二尉の声掛けにも、植地の神経はチリチリと過敏に反応する。
 訳もなく、叫び声を上げて逃げ出したい衝動に駆られる。
(疲れてるのかな、俺)
 そう思いつつも、わずかな違和感を感じていた。
 何故だろう? 距離を取った陣地同士で撃ち合うのは、ライフルの予定ではなかったか。
 なのに何故、飯塚の手にはマシンガンが握られているのだろう? 穂篠の手にまで。
「これで終了だ」
 そう言った飯塚が浮かべたのは、いつもと寸分たりとも変わらぬ柔和な笑みだった。
 何も変わらない、その銃口が隊員たちに向けられていること以外は。
(何が起こっているんだ?!)
 反射的に植地は、衝動を開放した。
 すなわち、身も蓋もなく叫びながら逃げ出した。
 背後で炸裂するのは、実弾の銃声、そして隊員たちの悲鳴。
 飯塚の脚にも、灼けるような痛みが走る。
(喰らった!)
 痛みは無視し、土嚢を超えて無我夢中で走った。
 悲鳴が上がることよりも、その声が消えることの方が恐ろしいと、そのとき初めて知った。

●動く死体たち
「徳島の自衛隊施設で、事件発生です!」
 H.O.P.E.支部で連絡を受けたオペレータが、声を張り上げた。
「駐屯地内で訓練中に、実弾の乱射事件が発生しました。しかも、銃撃を受けて一度は倒れた隊員が……血を流したまま起き上がって、攻撃側に加わりはじめたそうです!」
 事件の始まりは、射撃訓練だった。
 攻撃部隊と防衛部隊それぞれ12名ずつに分かれ、壕を掘る代わりに土嚢を積み上げて陣地を作り、最後に射撃訓練を行う。
 陣地は壕を模した細い通路状で、幅約1メートル、長さ約20メートルの閉鎖空間だ。
 もちろん実弾は使用せず、空砲のみの予定だった。
 しかし――いざ射撃訓練という段階になったとき、うち2名が敵方ではなく味方に銃口を向け、実弾を発射し始めたのだ――と報告したのは、からくも至近距離からの射撃を逃れてきた植地士長という若い隊員だ。
 問題の2名以外は抵抗手段を持たず、悲鳴が上がらなくなるまで、銃声は続いた。
 閉鎖空間で前触れもなしに撃たれた隊員のほとんどが、致命傷を負ったであろうことは想像に難くない。
 そして更に恐ろしいことは、そうして一度は静寂の訪れた陣地内に、11名すべての動く姿が確認されていることだ。

 臨戦態勢を取っていた防衛部隊側をはじめ、近隣駐屯地にも支援を要請して彼らのの鎮圧に努めたが、なんと彼らは、実弾にも砲弾にさえ倒れることはなかった。
「彼らは既に、通常武器では倒せない存在になったと認識した。よってH.O.P.E.に協力を要請する、とのこと」
 ただし身についた習い性のためか、実弾の雨の中に堂々と出てくることは、今のところはない。

 オペレータからの報告を聞いた職員の脳裏に浮かんだのは、ここのところ四国各地で起きている、人間が従魔化する事件のことだった。
 何がきっかけかも分からぬまま、人間がさながらゾンビのように理性を無くし、従魔となって人を襲い、さらにそれが伝播する。
 グロリア社の研究班により、この一連の事件が感染症によるものだという報告を受けている。
 もしも気づかないうちに、自衛隊員が感染していたのだとすれば、大変なことになる。
「事件を起こした自衛隊員の特定は済んでいるのか。そうであれば、派遣歴を調べてくれ。すぐにだ」
 同時に彼は、エージェント達に緊急招集をかけた。
「自衛隊駐屯地内に、従魔発生。鎮圧を要請する!」

解説

●目標
 自衛隊駐屯地内で発生したゾンビ従魔の鎮圧。生死問わず。

●現場の状況
 土嚢で壕の代替として陣地を設営している。高さ1.5メートル、身を低くして移動。
 L字の頭に斜めにY字が連結した通路状の構造。通路の幅1メートル、長さ20メートル。攻撃目標に向かって湾曲し、枝分かれあり。前方に防衛部隊側が設営した対の形状の陣地がそのまま残っている。
 建物は駐屯地内外のものを含めて充分な高さがない、あるいは射程外。
 周囲は武器を持った自衛官が囲んでいるが、能力者は所属しておらず、従魔化した隊員にダメージを与えることができない。ただし現状、牽制効果はあり、包囲中。
 エージェントの要請があれば各種支援を行う用意がある。

●従魔情報
 【屍国】でお馴染みの従魔化した人間、及び従魔化した死体。
 数は全部で11体。
 感染前の自衛官と同程度の身体能力がある。また死体ゾンビには急所がなく、頭が無くなっても動く性質がある。複数箇所を攻撃して自力行動不能にまで破壊することで撃破。従魔に憑依されたのと同じ状態であり、完全撃破後しばらく経つと五体満足の死体に戻る。
 感染体ゾンビを殺した場合、死体ゾンビになる。
 オペレータの調査の結果、銃乱射を行ったのは飯塚二尉と穂篠曹長。彼らにゾンビ事件への派遣歴はなし(この情報は出発前に職員からエージェントに伝えられている)。

●PL情報
 土嚢への埋設隠蔽という形で、彼らは充分な数の実弾とAGW小銃、AGWナイフを所持。偽装により隊員装備のジュラルミン盾もAGW能力を備えている。

プレイング

志賀谷 京子aa0150
人間|16才|女性|命中
「京子、『アリッサ

「だいぶきな臭いことになってるみたいじゃない?
『初めての相手です。慎重に行きましょう
「…慎重に行ける余裕があればいいけどね

事前に11名の写真を確認できるよう要請
とくに飯塚、穂篠の顔を覚える


周囲を包囲している自衛隊に対して支援砲撃を要請
効かないのはわかっているが目眩まし

最初は支援砲撃に紛れるようにしてG3で攻撃
対峙している陣地側から撃ち込む

仰角をつけて土嚢内部を狙えるならそのように
無理なら敵陣地で銃口を覗かせた場所を待機宣言から狙撃師を使っての部位狙いで精密射撃
相手の注意をこちらに引きつけて敵背面へ回る奇襲組が動きやすいようにする
『脅威を見せつけましょう。仲間が楽になります…
「―? アリッサどうかした?
『…どうにも戦争を思い出してしまって。いえ、これはすでに戦争ですね
「―うん。早く終わらせることがなにより彼らのためだと思う


奇襲組とは無線で連絡を取り襲撃タイミングを合わせられるように
奇襲直後に陣へ乗り込める距離までこちらも正面から近づいておく


奇襲組が後方から乗り込んだ後、こちらも正面から助走をつけてジャンプし一気に土嚢の上へ
トリオ使用して仲間を巻き込まない位置の敵へG3を撃ち込む
狭い土嚢内への範囲攻撃は効果的だろう
「貴方たちも被害者なんだろうけど…、こっちにも手加減できる余裕はないの

以降、武器を弓に持ち替え

相手側に飯塚、穂篠が居ないか確認
いれば弱点看破を使用
武器を持つ手を狙撃師を使っての部位狙い
無力化を試みる
また逃亡の可能性を意識し逃さないように


基本的に土嚢の上を動き回って戦い、下には降りない
攻撃は白兵戦に巻き込まれていない相手を狙う
テレポートショットは強力な個体に使用


今まで対峙してきた敵の中でも、人間を従魔に変えてテロを行う今回の敵は最悪な相手
静かな怒りを背後にいるだろう愚神に抱いて、京子とアリッサは戦う
そのためにも飯塚、穂篠の2人を確保し情報を得たい
御童 紗希aa0339
人間|16才|女性|命中
紗希「
カイ『
アドリブ、絡み歓迎


「生死を問わずって…ゾンビって死んでるからゾンビって言うんじゃないの?
『さぁ?どうやら情報によれば従魔化した人間を感染ゾンビって言うらしいぞ
元一般人とは言え専門的な訓練を受けてる奴らを相手にするのは厄介かもな


【準備
相手が自衛隊員という所から囮と奇襲に分かれ囮による攻撃に
敵を防御に集中させ奇襲で敵のフォーメーションを崩しその後制圧
という作戦を提案

その為の出来うる限りの自衛隊からの情報提供を要請

今回の首謀者と思われる二尉と曹長の確保準備
顔、特徴等分かる物を自衛隊に申請
『こいつら二人が今回の首謀者か?どっちか一人は生け捕りにしたいな
「出来るかな?
『やってみるしかないさ

今件の関係者である植地の足取りの確認
病院で治療中であるなら感染の可能性考慮して隔離を要請
治療に当った医師等も隔離

通信機でメンバー間での連絡を密に

【行動
(aa0150
(aa0780
で囮役に回り共鳴
「盾持ちとは言えこっちはAGWだから制圧も難しくないか

メンバー間で連絡取り
土嚢を利用し射程内まで近付き16式で相手側土嚢ごと攻撃

「?
なんだ?こっちの攻撃が通ってないぞ?どういうことだ?
「まさか…AGW!?
「気をつけろ!奴らAGWで武装してやがる!

16式撃ち続け
「畜生!なんで自衛隊がAGWなんか持ってんだよ!

16式連射し敵と距離詰め
大きく移動する際はGアームに換装
防御体制取りながら全力疾走

奇襲の準備が整うまで16式連射で相手を防御体制に固定

奇襲班合図と共に神斬に換装
一気に間合いを詰めて攻撃
基本AGWごと腕切落し
「悪いな
こちとら武器だけ器用に落とせる技量が無くてね!

首謀者を確認できればスキルで武器破壊を狙い捕獲を試みる

被攻撃時は防御体制
Gアームに換装必要があれば換装して攻撃

【戦闘終了
『くっそ!どういう事だ
「なんでこんなトコにAGW隠してあるの?

駐屯地内の捜索
資料
PC等押収できるものはHOPEに持ち帰る
鋼野 明斗aa0553
人間|19才|男性|防御
[前説]
仲間が作戦を組んでいる時に脇で『人間失格』を読書中
やる気の感じない姿にドロシーが蹴りを入れる
『真剣に!』
スケッチブックでバシバシ
「大丈夫大丈夫、ほら、みんな真面目に頑張る人ばっかしだし、回復サポートしてやれば大成功だって」
むぅーと怒り
『やる!真面目!戦う!』
スケッチブックに書きなぐりながらガシガシ蹴る
「解ったよ…まぁ、大体頭に入ったからいいか…」
本を置き、作戦会議に顔を出す
置いた本からはハラリと演習参加の自衛官の名簿と官舎の番号、家族の有無が書かれたメモ用紙が落ちる

[準備]
自衛隊に今回の演習に参加した面子の名簿と住所、家族有無のデータを貰えるよう要請
「事件の鎮圧後に調査させていただく」

[戦闘]
作戦に従い囮役に配属
共鳴し戦闘開始
仲間のやや後方からアーバレストで射撃支援を行いながら前進
出来るだけ1名に敵の攻撃が集中しないように同じ標的を狙いそうな敵に攻撃し動きを制する
敵方の射撃には禁軍装甲で防ぐ
仲間が3割程度のダメージを負ったらケアレイで対象者が複数の場合はケアレインで回復を施す
敵陣に接近し、いよいよ攻撃が激しさを増したら、一気に前に出て自分に攻撃が集中するように仕向け
攻撃が集中したらライヴスミラーで弾き返す
使用後はそそくさと後方に下がる
奇襲組(突入組)が突入に成功したら、敵が乱れている隙に一気に距離を詰め、こちらからも突入
突入時、武器をアーバレストからカラミティエンドに持ち代える
向かってくる敵は全て敵と捉え攻撃
武器を持った腕、頭、足の順番で切り飛ばし、動く限り微塵に刻む
戦闘終了の合図が出るまで戦う

[戦闘後]
 現場調査は任せてゾンビ化した自衛官の官舎に向かう
家族の居る部屋を訪ね
家族が無事を確認、家族が何処かに傷を負っていないかを目視と口頭で簡単に聞く
その中であからさまに怪我の治療後か怪我があれば自衛隊に隔離と厳重調査を申し出る
行方不明者が居た場合も同様

アドリブOK
晴海 嘉久也aa0780
機械|25才|男性|命中
デモンズ・アウトブレイク

感染型従魔ですか…
ゾンビの名前を借りているとはいえなかなかに厄介で、今の段階では感染経路・形態も不明なので
自分達への感染も含めて十分な警戒が必要ですね…

(準備)
現場に着くまでに感染したとされる11名の大まかな情報と飯塚と穂篠の経歴ですね
11名に関しては多分、身元不明死体になるのでその対策で
飯塚と穂篠に関しては穂篠の名前と階級に不審な点があるので英雄の可能性を考え、飯塚はその能力者という予想で警戒しての事ですね
もしそうなら…AGWの横流しとこの現場への投入を警戒せざる得ないので調べておきます

(戦闘)
基本的には「感染銃弾」を警戒し、味方と連携する形で開けた所の射程35位から16式で砲撃が主ですね

それで反撃して来る様なら後退して着弾の衝撃で弾き飛ばす感じでの牽制に切り替え、塹壕を使って接近しようとするなら近い順にその場に釘付けにする感じで砲撃して狙えるなら腕ごと銃を吹き飛ばす事にします
あとは相手の再生速度を見ながらモグラ叩きの要領で顔だした者から腕を吹き飛ばし、這い上がって匍匐で迫ろうとするなら頭を吹き飛ばし…16式の高火力を活用して他に注意がいかない様に牽制します

なお、生け捕りは…倒した時点で只の重傷者になる者なら可能性はあると判断してそれは他の人にお任せですね

掃討に移ったら腕を銃器ごと吹き飛ばして接近の安全を確保し、近づいたら銃器をシュナイデンで弾いて遠ざけつつ、シュナイデンで真っ二つ、再生を確認したらさらに両断して止めという事になりますが、一撃で倒しきれない様なら両腕から両足・頭・背骨と砕く感じになります

終わったら…死体は身元確認して焼却、こっちの武装も消毒したAGW以外は焼却
自分達及び現場にいた人間は防疫措置を取ってから死体処理の手伝いを頼み、全て隔離して感染が否定できる迄は戻れそうにないですが
…リンカーに感染するレベルで大変な事なんですけどね
沖 一真aa3591
人間|16才|男性|命中
沖「
月夜『
【推測】
・飯塚二尉と穂篠曹長の2人は感染しているのではないかと予測
「なんとなくだが、百鬼夜行の事件と似た臭いがするぜ」
『意識も自我もある感染体……?』

・感染方法はライヴスを介しているのではないか
・愚神が裏にいるのではないか
「ま、色々考えたけど、調査はこの騒ぎを収めてからだな」
『人の魂を冒涜する……なんだか分からないけど許せない』

【戦闘】
藤林 栞(aa4548)三木 弥生(aa4687)と連携
「御屋形様じゃないんだけどなぁ……」
『鼻の下伸ばしてないで行くよ』
◇ヘルメットをスタッフに被せて立たせ敵の目をごまかす
◆イレヴンズ(aa4111)の砲撃後、援護受けつつ陣営を回り込むように全力移動、スキル拒絶の風使用、敵陣に行きつくまでは回避と移動優先。攻撃が激しい場合は呪符牡丹灯篭で反撃
移動時、自衛隊に援護射撃要請

◇幻影蝶を敵陣に放ちBS付与後、栞、弥生と共に乗り込む
呪符牡丹灯篭で前衛を援護、死体ゾンビは部位狙い足>手>頭
移動手段を奪いブルームフレアで焼き尽くしす
※可能ならば比較的軽傷な感染体は生け捕りに


「陣形:咒剣だ。行くぞ!」
『えっと……術で援護、近接部隊がその隙を突くよ』

◆前衛をカバーできる位置を維持、近接時はレインメイカー切替、敵攻撃は防御を優先

◇飯塚と穂篠の2人を確認したら、ライヴス通信機で仲間に知らせつつ交戦、捕縛優先、手足に錠をかけ、捕縛後は自殺等を図らないよう、自衛隊等周囲に注意喚起しつつ、情報の聞きだしを行う

「教えろ、何故こんなことをした!」
『あなた達も感染者なの?――なら、祓うまで』

※自分もしくは味方負傷時は霊符もしくは賢者の欠片使用

【戦闘後】
飯塚二尉と穂篠曹長の2人が会話可能であれば、動機や原因となるものを聞き出す
駐屯基地内を調べ、感染経路を確認し、HOPEへ連絡
これまでの四国での事件、感染経路と思しき箇所を地図上点と線で結び、どこへ行きつくかを推測する
H.C/11-11イレヴンズaa4111
機械|25才|男性|攻撃
イレヴンズ「
ルミナ『
〇兵士として育てられた経験から、敵陣の布石と攻略について思考(軍や小隊といった存在そのものにはあまりいい感情は持っていない)
●周囲の自衛隊隊員を避難、基地周辺で感染傾向がないか直ちに調査させるよう提案する

「戦術的には的外れな戦略だな。連中の目的が分からん。籠城は増援が来ることが前提の作戦だが」
『……感染者を増援の軍にするつもりでは?』


○LpCにて敵陣Y字とL字の付け根部分に対し砲撃。敵陣の混乱、分断を目的とする

「でかいのを一発ぶち込むとしよう」
『LpCチャージ……100% Fire』

沖(aa3591)ら突入時、守るべき誓い発動、自衛隊に援護を要請

防衛側土嚢よりライトブラスターで援護、敵陣の動きを前衛部隊に報告、敵の動き、様子を注視。これまで確認されていたゾンビとの差異等を確認

敵接近時ライヴスショット、接近戦時ライヴスリッパー使用

沖が敵陣に幻影蝶放ったのを確認した後、土塁を出て進撃、ライトブラスターで攻撃、敵攻撃は防御

「沖達が成功した。前進!」
『C.H.A.R.G.E――Charge』

※ダメージを受けた際は回復アイテム使用

※銃乱射を行った飯塚二尉と穂篠曹長の姿が確認できないか、注視。その場から逃亡を図るようならば追跡し、足を射抜き、生け捕りにする
藤林 栞aa4548
人間|16才|女性|回避
忍者藤林。契約英雄は、江戸時代以前の装備や技術で現代軍隊と戦いたいジャックチャーチルのような目標を立てているので喜々としている。

「御屋形様」沖一真が仕えている上司、その部下の自分と、三木弥生。三人はよく一緒にいるので連携が取れている。

囮の人に自衛隊攻撃を受けてもらって三人で土嚢のある自衛隊陣地に向かう。一応、凄竹の中に土をつめて束にした竹束の盾を作って幻想蝶に入れておく。突発の防御はこれで二人をかばう。火縄銃くらいしか防げないだろうけど、戦国時代的に。

第一次世界大戦の塹壕のように隠れるところがないと近づきづらいと思うので、幻想蝶にいれてきた土嚢で自分をカバーしてリンカーの怪力でクナイで穴をほり掘り進んでいくのを基本にしてもいいが、「塹壕を長く掘り進めるのは無理」とか「銃器の脅威が現実ほどでない」ならやめておいてもいい

序盤にスキル「鷹の眼」をとばし、その情報を通信機で味方と共有

防弾マント装備、仲間の沖、三木の二人の分も持ち込み、必要なら渡す。

自衛隊陣地までくれば幻想蝶の土嚢をとりだして影に隠れる場所をつくり、穴をほって敵陣地の中に出れるか試す。スキルのジェミニストライク、上着を脱いで投げると同時に逆方向から飛び込む(いわゆる空蝉)、土嚢のどこから顔を出すか緊張させておいて幻想蝶から出した服をきせた藁人形を出させ、それをそこに立てたままよそから奇襲。

沖様の号令にあわせて一斉に動いたり、虚実をまぜてトリックをしかけたりしたい。中まで入りこめば、塹壕戦で刀は使いにくいので暗夜黒刀は短いとはいえ振り回す余裕のある時だけにし、トレンチナイフの代わりにクナイを使用。腕、脚の筋、首をきりまくり無力化を狙う。

今回の重要参考人はゾンビ化している可能性があるのでむやみに触らないが、追いかけて問い詰めるか縛る。
三木 弥生aa4687
人間|16才|女性|生命
絡み自由台詞お任せあどりぶ大歓迎
弥生は片仮名が苦手で全て平仮名になる

同行者
沖 一真(aa3591)←御屋形様
藤林 栞(aa4548)←先輩家臣
弥生は沖に奉公する家臣



英雄は基本ケラケラ笑って弥生の周りをふよふよ漂っている。何かある度に爆笑する
戦う時はそこそこ真面目


皆への挨拶
「私は三木家23代目頭首、三木弥生、剣の修行をして旅をしていたものだ。今は御屋形様の元に仕わさせていただいている…みなよろしく仕ります(ぺこり
「御屋形様、藤林殿…お供させていただきます!!




「御屋形様、藤林殿、ぞんび?退治にて御座いますか…反魂の術でも使っておられるのでしょう…え、違いましたか?
『死をも恐れぬ体か…いいねぇ、最強の軍が出来るってこった



作戦準備
御屋形様と藤林殿と陣形を組んで挑みます!!


「感染型」という事は私達にも感染する恐れがあるのでしょうか?
感染経路…といいますか、ぞんび?共の感染とあれば一番怪しいと思われるのは「唾液感染」「血液感染」ですね。咬みついたら移る!をよく現したものだと思います。「接触感染」だとしたら触られた時点で駄目ですね。


とりあえず咬みついたら移る!を防ぐために従魔共の下顎を切り落とし、咬みつくことを出来なくしたいと思います!


あ、御屋形様の幻影蝶に合わせて敵に飛び込む考えであります!
とりあえずまずは脛を切り落して動きを止めさせたいと考えています。


それと反対側に回り込む際は御屋形様について回り込もうと思います。なるべく御屋形様よりも内側を回って移動しようかなと…

こちらが襲われたら私が全力で「かばぁ」致します!御屋形様を御守り致すのは私で御座います故!!
多少傷ついても構いません。そうでなければ武人の名が廃ります!


感染型は生け捕りにします。不殺です


戦闘後
「御屋形様!お怪我は御座いませんでしたでしょうか!!
御屋形様の身を案じる
その後、今回討伐した従魔を巻物に記す。表記は「ぞんび」

リプレイ

●感染者という敵
「これが事件の関係者の写真です」
 従魔発生の報に駆けつけたエージェント達に、飯塚と穂篠をはじめとした事件関係者11名の写真が提示された。演習は各陣営が3名を小隊とする4連隊から成っており、その中で飯塚は連隊長、穂篠は小隊長の地位にあったという。
 仮想敵となって演習を行っていた残りの4連隊は事件後陣地を放棄してすぐに撤収し、いまは遠方からの包囲と牽制に当たっている。
「飯塚二尉と穂篠曹長の詳しい経歴は? 他の隊員についても」
 探偵業を営んでいるという晴海 嘉久也(aa0780)は、慣れた様子で聞き出しを始める。
 エスティア ヘレスティス(aa0780hero001)はその横でメモをとる振りをしつつ、対応に追われる隊員達を興味深げにじいっと眺めていた。
「一人だけ逃げてきた植地ってやつは? 被弾して感染した可能性はないのか? いまどこにいる」
 矢継ぎ早に問いただすカイ アルブレヒツベルガー(aa0339hero001)に答えたのは、対応していた隊員ではなく奥から出てきた医務官だった。
「彼は隔離中ですよ」
 白い防護服を着込み、顔だけマスクを外した姿で歩いてくる。
「H.O.P.E.の御協力に感謝いたします。四国での新型感染症の発生に対応し、当方でも情報収集と装備の備蓄には務めております」
 医務官は柔和な笑みを浮かべた、壮年の男性だった。
「感染症を引き起こすウイルスが鉛弾から感染する可能性は薄いでしょうが、どういった接触があったか不明ですので、念のための隔離……といったところでしょうか。話は出来ますよ。ビニールカーテン越しですが」
 四国で頻発する非常事態に、自衛隊も無策であったわけではない、と彼は語る。
 しかし隊員が通常兵器の効かないものに変化したとあっては、組織内の人員では対応しようがなかったのだ。
「ということは、唾液感染、血液感染であると考えてよろしいのでしょうか? 接触感染もありえますか?」
 三木 弥生(aa4687)は医務官を質問攻めにする。
「現時点の研究では、空気感染は無く、傷口または経口での体液感染のみと聞いております。しかし何が起こるかは予想できません。充分にご注意ください」
 要は新型感染症については、まだ不明点が多いとのこと。
「……慎重に行きましょう」
 アリッサ ラウティオラ(aa0150hero001)は神妙な顔で頷く。
「慎重に行ける余裕があればいいけどね」
 志賀谷 京子(aa0150)はサバサバとした様子で英雄に答えた。

「相手は自衛隊員だからな。囮と奇襲に分かれるってのはどうだ?」
「奇襲なら忍びである私達に任せて下さい。御屋形様と私、そして相棒の弥生ならば連携が取れます」
 カイの提案に藤林 栞(aa4548)が自信ありげに手を挙げた。
「御屋形様、藤林殿……お供させていただきます!!」
 弥生も全速力でその提案に乗る。
「御屋形様じゃないんだけどなあ……」
 沖 一真(aa3591)は戸惑いつつもまんざらでもないようで、にやけた顔を月夜(aa3591hero001)にたしなめられていた。
 三木 龍澤山 禅昌(aa4687hero001)は、弥生のまわりをうろつきながら、何がそんなに可笑しいのかというほど頻繁にケラケラ笑う。
 一方栞の英雄である藤林みほ(aa4548hero001)は、第二次世界大戦時の名将ジャック・チャーチルが如くに、現代武器相手に江戸時代以前の装備と技術で戦ってみせる! と闘志を燃やしていた。彼はすでに銃による戦闘が中心になっていた時代に、長剣やロングボウで戦果を挙げた勇士である。
 他のエージェント達があれこれと作戦会議をしている脇で、鋼野 明斗(aa0553)は静かに本に目を落とす。
 ドロシー ジャスティス(aa0553hero001)は明斗のそんな態度に業を煮やし、ひとつ鋭い蹴りを入れたあと、『真剣に!』と大書きしたスケッチブックでバシバシ叩いた。
「大丈夫大丈夫、みんな真面目に頑張る人ばっかしだし、回復サポートしてやれば大成功だって」
 それでもなお、のらりくらりと躱す相棒に、むぅーと頬を膨らます。
『やる! 真面目! 戦う!』
 スケッチブックに殴り書く文字で訴えられ、ガシガシと繰り返し蹴りを入れられて、ようやく明斗は本を置く。
「解ったよ……まぁ、大体頭に入ったからいいか……」
 座っていた椅子に置き去りにされた本のタイトルは、『人間失格』。その間に挟んである紙には、今回の事件に関わった自衛官の名簿と住所、家族の有無が記されていた。

●死んでいても、死んでいなくても
「鎮圧は生死問わずって、死んでるからゾンビって言うんじゃないの?」
 共鳴した御童 紗希(aa0339)は、頭の中から英雄にそう話し掛けた。
「さぁ? どうやら情報によれば、従魔化した人間を感染ゾンビって言うらしいぞ」
 カイもやや混乱しつつそう答える。
 H.O.P.E.職員によれば、人間が従魔化する感染症がある、とのこと。
 感染しつつも生きている状態のものと、死体が動いているものがあるが、どちらも見た目が『いわゆるゾンビ』のため便宜上そう呼ばれているそうだ。
「戦術的には的外れな戦略だな。連中の目的が分からん。籠城は増援が来ることが前提の作戦だが」
 H.C/11-11イレヴンズ(aa4111)は前方を見据えて呟いた。
 現場は自衛隊駐屯地内のグラウンド、土嚢を積み上げて作った陣地が向かい合うように二つ並んでいる。
 ときおり、互いに撃ちあう射撃音が響く。
 通常兵器が通用しないため自衛隊は距離を取って包囲しているが、既に逃げ場があるようには思えない。
「感染者を増援の軍にするつもりでは?」
 U.B/77-001ルミナ(aa4111hero001)が頭の中から答えるが、納得はいかない。

 自衛隊の援護を受けつつエージェント達はまず放棄されていた土嚢の陣地まで進み、そこから砲撃を開始する。遠距離射撃で集中攻撃し、敵を防戦一方にする狙いだ。
 万が一ゾンビと化した相手が捨て身で脱出しようとした場合に備えて、自衛隊に援護射撃を頼んである。
「不明点は多いが、残りは制圧後に明らかにすることにしよう」
 共鳴後の嘉久也は、堂々たる体格の武人である。
 土嚢の上に16式速射砲を設置し、相手陣地に狙いを定めて撃ち始める。
「敵に従魔能力があるとは言え、こっちはAGW持ちだから制圧も難しくないか」
 共鳴後の紗希はカイが前面に出て、容赦のない性格になる。
 射撃に敵が怯んで隠れたままなので、同じく16式の射撃で土嚢ごと切り崩す構えだ。
「どうにも戦争を思い出してしまいます……。いえ、これはすでに戦争ですね」
 共鳴したアリッサが京子に話しかける。
「うん。早く終わらせることがなにより彼らのためだと思う」
 戸惑いを含む言葉とは裏腹に、フリーガーファウストG3を操る手つきは冷静そのもの。
 仰角をつけ敵陣地内を狙ってみるが、うまく狭い陣地内に着弾させるのは難しく、土嚢を狙って削る作戦に切り替える。
 明斗はアーバレストでやや退いた位置から味方の援護を試みる。
 敵陣の土嚢の上にジュラルミン製の盾が顔を出したのを見て、すかさず嘉久也が狙いをつける。
 16式の一撃で破壊されるかに見えたそれは、対愚神火器の砲撃を跳ね返した。
「こっちの攻撃が通ってないぞ? どういうことだ?」
 紗希は我が目を疑う。
 盾の覗き窓に人の目が見え、同時に短銃の銃口がこちらを向いているのが分かった。
「まさか、AGW!?」
 銃口から、ライヴスの銃弾が炸裂する。
 反射的に、紗希は土嚢の影に伏せた。

「畜生! なんで自衛隊がAGWなんか持ってんだよ!」
 通話状態にした通信機の向こうから、紗希ががなりたてる。
「怪しいな。制圧後は自衛隊内部も調査が必要だ」
 やはり通信機越しに嘉久也が言う。
 射撃で敵を防戦態勢にしている間に一真達は、奇襲のため敵陣を回り込むように移動中だ。
「御屋形様、つぶらつぶら……ですよ」
 三人は栞の掲げる竹束の盾に隠れつつ、なるべく敵に視認されにくい自衛隊の布陣の後方ルートを取って移動していた。自衛隊側は、退路を断つ形で要所のみに軍備を配置している。
 竹束の盾は、戦闘開始前に英雄のみほがノリノリで作成した力作だ。竹筒のひとつひとつに土が詰めてあり、しっかりと縄で繋ぎ合わせてある。
 当初は逆に目立つのではとも思ったが、紗希達が射撃で注意を惹き付けてくれているせいか、レトロ感溢れる竹束の盾は武器として認識されていないようだ。
「敵がAGWを所持しているとしたら、突入は危険な任務になるな……」
 一真は後輩兼家臣を前にして、表情を曇らせる。
「大丈夫です。鷹の目を飛ばしていますが、陣地の中はそれほど動きやすくない様子。隙さえ突ければ勝機はあります」
 栞は忍びらしい作戦に、やる気満々である。
 持参した防弾マントを一真と弥生に着せ、準備も万端といったところだ。
「御屋形様は、私がお守り致します故!!」
 自称家臣の弥生は、がばぁっと一真を庇う仕草をする。
 この後輩達を守るのが自分の役目だと、一真は決意を新たにした。

●陣形、咒剣
「でかいのを一発、ぶち込むとしよう。そちらの準備はどうだ」
 味方の援護の後方で、LpC PSRM-01へのチャージを完了したイレヴンズが通信機に話しかける。
「良好だ。その前に鷹の目で見ている藤林さんから報告して貰う」
 一真がそう言うと、栞が話し始めた。
「上空から見ておりましたが、壕内はあまり気持ちのよい空間とは言えませんね……。血染めの迷彩服を着た人間が動き回っているといった感じです。扮装と思えばよいのかもしれませんが」
「飯塚と穂篠……首謀者二人は、どうしているのかしら」
 京子が質問する。この二名についてはできれば生け捕りにしたいので、居場所は有益な情報だ。
「一箇所に留まらず、常に移動しています。問題の二名は、一目で分かります。……体に銃痕と出血がありませんので」
「なるほど、撃たれているのが被害者、撃たれていないのが首謀者。そして今は、まとめて敵ということですね」
 明斗も自分の通信機を使って会話に参加する。
「AGWと思しき短銃は、梱包して土嚢の中に埋設されていたようで、次々と掘り出されています。それから、ナイフ状の装備も掘り出していました……皆さん、突入時は充分に御覚悟を」
 そのとき突然一発の銃声が響き、滑空中の鷹が撃ち抜かれた。
「や、やられたっ?!」
 鷹と視界をシンクロさせていた栞が、驚いて声を上げる。ライヴスの鷹は、ダメージにより儚くも崩れ去っってゆく。
「一撃か」
「飛ぶ鳥を落とす腕……誰だ」
 紗希と嘉久也が続けざまに問う。
「一瞬しか見えませんでしたが、おそらく飯塚と思われます」
 動揺を抑えつつ、栞は答える。
 自衛官であっても射撃の腕にはばらつきがあるが、飯塚はその中でもかなり上位の部類と思われる。
「藤林殿の鷹の仇は……必ず私が!」
 弥生も鼻息を荒くする。
「落ち着いて。敵は何を企んでいるか分からない。充分に注意しないと」
 隣にいる後輩の頭を、一真はぽんぽんと撫でてやった。


『LpCチャージ……3,2,1……』
 ルミナが表に出た機械的な声で、タイミングを計るカウントが告げられる。
『100%,Fire』
 通信機で共有した合図と共に、ライヴスプラズマカノンが光芒と共に巨大なエネルギーを射出した。
 狙いは敵陣の中央。敵の混乱と分断が目的だ。
 着弾の土煙の中、一真は駆け出した。
 スキルによる幻影の蝶が現出し、群舞する。
 キラキラとライヴスの鱗粉を撒き散らしながら、細い通路のような壕の中に吸い込まれるように消えていく。幻想的で美しい、毒の蝶だ。
「陣形、咒剣だ。行くぞ!」
 その意味するところは術で援護、近接部隊がその隙を突く。
 独特の言い回しだが自称家臣の二人は了解済みのようで、ぱっと二手に散る。
 弥生は壕の端から人に似せた藁人形をなるべく目立つように投げ込み陽動する。もちろんみほ特製の藁人形だ。
 人形に向けて発砲音がいくつか聞こえたのと同時に、栞は砲撃で穴の開いた箇所から突入する。武器は狭い場所に合わせてクナイに持ち替え、出会い頭の血まみれの男の腕を拳銃ごと切り落とす。
 ジェミニストライクでもう一人に狙いをつけようとした瞬間、前の男が凄い勢いでぶつかってきた。
 体勢を崩す中でその後ろに立つ男の構えた銃が見え、前の男は体当たりしたのではなく後ろから蹴り飛ばされたのだということ、そして銃口は躊躇いもなく味方の体ごと撃とうとしていることを瞬時に理解し、栞は血が凍った。
「藤林殿、助太刀しますっ!」
 陽動のあと、栞に続いて突撃してきた弥生が、銃を持つ血塗れの男に向かって勢いのままに白銀の刀を振り下ろす。
 腕が切り落とされてあやういところで弾道は栞を逸れ、あらぬ場所を狙撃した。
「危ない、噛まれるぞ!」
 栞に倒れ掛かって来た男も、腕を切り落とされてなお戦意を失っていなかった。
 噛み付こうと口を開いたところを、一真のレインメイカーが殴り飛ばす。
 栞から離れたところを狙って、男の頭を明斗の放ったライヴスの矢が貫いた。
「ようやく、射線上に出てきたな」
 弥生に腕を切り落とされた男も、壕の切れ間から体を覗かせたところをイレヴンズのライトブラスターに狙われる。レーザー銃は正確に男の首を狙い、焼き切ることに成功した。

「貴方たちも被害者だろうけど!」
 土煙に紛れ、一気に距離を詰めた京子がジャンプし一気に栞と逆の土嚢の上へと現われる。
「こっちにも、手加減できる余裕はないの」
 持っていたフリーガーファウストG3で、素早く三連射を行う。
 彼女の眼下にいた3体は、構えていた小銃を撃つ余裕もなくロケット砲の威力に灼かれて身悶えた。
 すぐに目立つ位置から退避しようとするが、離れた場所から飛来した弾丸が京子の肩を抉る。
「くっ!」
 痛みに呻く京子を、追いついてきた紗希が庇うように立った。
「派手にやってるな! 中の様子は見えたか?」
「分断されたこっち側に3人見えたから、あっち側に8人ってことよね? ロケット砲で吹き飛ばされた敵がいれば減るけど」
 目をやると栞が、男の首を暗夜黒刀で撫で斬りにしているところだった。
「こいつら、なかなか……死にません、ねっ!」
「もう死んでるんだろ」
 こともなげに、紗希が言う。
「死んでるのに動いてるから、攻撃しても怯まないし、死なない。……下手なエージェントよりも厄介だ」
 そのとき、土嚢の上にふいに銃口だけが姿を現す。
「危ないっ!」
 禁軍装甲を装着した弥生が横飛びに弾丸を弾いて、怒ったように叫ぶ。
「まだ、敵は残っているのですよ?! 油断禁物ですっ!」

●それでも不殺
「壕内に侵入してしまうと、通路が狭いので列対列、つまり最前線では一対一になってしまいます。古代の渓谷戦のようですね」
 栞は壕内侵入をそう分析した。
 エージェント達は体勢を立て直すため、制圧済みの土嚢の影に身を隠した。
 ちょうどY字にに枝分かれのある、窪みの部分である。
 その間に敵は土嚢を積み直し、開いた部分を閉じてしまったようだ。
「もうかなり範囲が絞れたから、もう一回LpC砲ぶっ放したら制圧できねえかな……」
 紗希は眉を顰めて呟く。
「黒コゲのゾンビが正確な射撃で攻撃してくるかもしれないぞ」
 一真が茶々を入れると、紗希はあからさまに嫌そうな顔をする。
 さきほど京子のG3で黒コゲになったゾンビ達も、まだ立ち上がろうとしていた。
 紗希の神斬で順に両断してようやく、動かなくなったのだ。
「少なくとも飯塚と穂篠の両名は首と胴体が繋がった状態で確保したい。殺せばまた死なないゾンビ体として復活してくるという話だしな。それは面倒だ」
 嘉久也の意見に、他のメンバーも同意した。
「射線が通る位置だと、どのみちあっちからも狙われるでしょ。多少の被弾は覚悟して、一気に攻撃しましょう」
 そう言う京子の肩は、既に明斗のケアレイによって処置がされている。
「回復はサポートしますよ。あっ、致命傷は避けてくださいね?」
 明斗は今回の敵が難しい相手であると聞いて、回復スキルに重点を置いて来たのだった。

「我が身を蝕みて鍛えよ、刃呪の舞――牡丹灯篭」
 一真は自身の霊力を呪符に吸わせ、鋭い刃に変える。
 イレヴンズは『守るべき誓い』を発動させ、あえて自身に攻撃を惹きつける覚悟だ。
 紗希はギガントアームズに換装し、近接戦に備える。
 栞と弥生は竹束の盾を押し立て、『潜伏』も使用してそろりそろり、と最後の敵陣に近づく。
 踊るように舞う一真の呪符は、重たげな土嚢を越えて敵陣の中に消える――それが、合図。
 栞が陽動として、予備の上着を投げ上げる。
 それと逆方向からイレヴンズは一気に土嚢の上に駆け上がると、大きく叫んだ。
「敵は6人! 飯塚と穂篠は、中央にいる!」
 同時にライトブラスターで狙いをつける。目標は、飯塚の利き手。
 別方向からは紗希が土嚢を越え、穂篠狙いで装甲の拳を放つ。
 牡丹灯篭の呪符は狭い壕内で縦横無尽に飛び交い、敵を切り裂く。
 飯塚も同時に狙いを定めていた。しかし眉間をわずかに外し、銃弾はイレヴンズの右肩を撃ち抜く。
 ライトブラスターは飯塚の小銃を弾き飛ばし、残った右手からは鮮血が噴き出した。
「参ります!」
 栞と弥生はイレヴンズの情報であたりをつけた位置から竹束の盾を持って侵入し、盾でもって飯塚と穂篠を纏めて壁側に押し付ける。
 明斗のアーバレスト、京子の小龍、イレヴンズのライトブラスターの援護を受けつつ、嘉久也の巨斧と紗希のギガントアームズが残りの敵を両断し、引き裂いてゆく。
 既に死んだ敵の殲滅に、もう長くはかからなかった。
 2名の武装をすべて解除し、手足を拘束してから問いただす。
「教えろ、何故こんなことをした!」
 答えは、なかった。
 振り向かせると飯塚の目は、飛行する鷹を一撃で落としたとは思えないほど、混濁していた。
 穂篠も同様で、以降はなんの答えも、抵抗すらもなかった。

●どこから来たのか、そしてどこへ行くのか
 戦闘が終わると、駐屯地本部から医務官がやって来た。
 診察箱を抱え、捕獲した2名の感染者を調べる。
 倒した死体たちの亡骸は、防護服を着たスタッフが収容していった。

 医務官の診察の間に、エージェント側も明斗のケアレイとケアシャワーでメンバーの回復を図る。
 特に怪我の酷かったイレヴンズは手持ちの回復アイテムも合わせて使い、捕獲役で怪我を負った栞と弥生には一真が霊符と賢者の欠片を使ってやっている。
「お……御屋形様、そのようなこと、勿体ないです……」
「私はばいたるばーも持っております故、賢者の欠片は藤林殿に!」
 ふたりともわいわい言いつつ、それなりに嬉しそうである。
「女の子だから、傷が残んないといいな」
 一真は割と真面目に後輩の心配をしたつもりなのだが、共鳴を解いた月夜には、またたしなめられてしまった。

「感染症が相当進んでいるようですね。意識の混濁が見られます。ええ、演技ではありません」
 飯塚の診察を終えた医務官は、そう診断した。
 もちろん、つけている防護服はしっかりと顔まで覆っている。
「新型感染症の症状として、皮膚色の変化が見られるものなのですが……この二名は、化粧用顔料を使って皮膚色をカバーしていたようですね」
 診療箱のアルコールを含ませた脱脂綿で、飯塚の肌を拭きながら医務官は言った。
 脱脂綿が肌色に染まるのと同時に、その下から青白く変色した皮膚が現われる。
「感染経路の調査はこれからですが、症状の進行状況から考えると、飯塚二尉から穂篠曹長に感染した、と考えるのが自然でしょう」
「AGWは? 彼らはAGWを所持していた。あれは自衛隊の所持品ですか」
 共鳴を解いた嘉久也は従魔化した自衛隊員がAGWまで使っていたことに不信感を抱いていた。あれは自衛隊が隠し持っていたものか。2人は能力者で、何らかの組織に所属していたのか。
「自衛隊はAGWを所持しておりません。わざわざ外部組織であるH.O.P.E.に支援を要請したことからも、それはお分かりいただけるはず」
 嘉久也の疑問に応対したのは、最初にエージェントを迎えた自衛官だった。
 迷彩服を着ていて階級は不明だが、それなりに経験のありそうな風格だ。
「我々も危険を冒してまで要請に応えた以上、知る権利がある。調べさせて貰いますよ」
「隊としても、協力は惜しみません。調査中ではありますが」
 彼は少しも動じていなかった。
 疚しいところがないのか、鉄面皮なのかは判断がつかない。
「自衛隊の所持していない武器が発見されたことについて調査するため、既に当駐屯地に所属する自衛官をすべて招集しましたが、連絡の取れないものがおります。自衛官としては極めて異例なことです。彼らは……資材の搬入を担当していました」
 彼はAGWにつては、外部から持ち込まれた可能性がある、と考えているようだった。
「申し訳ありませんが、感染症防止のため、武器を含め、彼らの体液に触れた可能性のあるものはすべてこちらで消毒させていただきます」
 医務官が言うには、感染症対応のために導入された熱風消毒装置がここにもあるのだそうだ。

 熱風消毒を終え本部建物に入ると、来たときに比べ異様にざわついている事に気づいた。
 自衛官の行っていた内部調査のためかとも思ったが、それにしては頻繁に外部と連絡を取っている様子がある。
「まだいらしたのですね、よかった」
 先ほどの自衛官が、エージェント達を見かけて、駆け寄ってきた。
「おそらく、再びH.O.P.E.に調査を依頼することになりそうです。……徳島第二駐屯地から本件の援護のために飛び立った輸送機が、連絡を絶ちました。自衛官数名と、武器を搭載しています」
 彼は続けて言った。
「本件と同じく、輸送機の移送に関わったうち数名の自衛官には不審な行動が見られたという証言があり、ロッカーを調べたところ、着替えには飯塚、穂篠両名と同様に……皮膚色をカバーするための化粧顔料が残っていました」


 その後H.O.P.E.にも正式に依頼があり、消えた輸送機の捜索が行われたが、その行方は杳として知れないままだった。
 事件の感染経路に関しては、飯塚の妻が失踪していたことが分かって家宅捜索が入り、官舎に住んでいた妻を介して感染したのではないか……と疑われている。


●夕焼けを背にして
 自衛官の従魔か事件が起こった日の夕刻。
 朱天王は和服をゆるく纏い、日本家屋の庭に佇んで、山あいに迷彩柄の輸送機が下りてゆくのを見ていた。
 空は紅く染まって、明日の天候も良好であることを告げている。
「飯塚たちは拾い損ねたか……。ふん、また邪魔が入ったな」
 縁側には尻尾を振りながらしきりに御主人様を呼ぶ白い小型犬がいる。
「疾風丸、おまえも今回はよく働いたな。良い子だ」
 朱天王の手で撫でられると、疾風丸と呼ばれたトイプードル犬は、また千切れんばかりに尻尾を振る。
 御主人様に褒められるのが、嬉しくて仕方がないらしい。
 愛犬を撫でながら、朱天王は縁側の奥の座敷に声を掛ける。
「栞莉、お前の夫もいずれ取り返す。しばし待て」
 そこには、飯塚栞莉がうつろな目をして座っていた。

結果

シナリオ成功度 成功
面白かった! 8 現在のあなたのポイント:0
※投票1回につき1ポイントを消費します。
ポイントがないため投票できません

このリプレイが面白かったと感じた人は投票してみましょう!
投票1回につき1ポイントを消費しますが、「1回投票する毎に【通貨】1000をプレゼント!」
あなたの投票がマスターの活力につながります。

MVP一覧

  • ラーメンマゲドン
    御童 紗希aa0339
  • 道開く陰陽師
    沖 一真aa3591

重体一覧

参加者

  • シンクロ・バレット
    志賀谷 京子aa0150
    人間|16才|女性|命中
  • アストレア
    アリッサ ラウティオラaa0150hero001
    英雄|21才|女性|ジャ
  • ラーメンマゲドン
    御童 紗希aa0339
    人間|16才|女性|命中
  • 保護者兼変態
    カイ アルブレヒツベルガーaa0339hero001
    英雄|35才|男性|ドレ
  • アステレオンレスキュー
    鋼野 明斗aa0553
    人間|19才|男性|防御
  • 秋の味覚狩り
    ドロシー ジャスティスaa0553hero001
    英雄|7才|女性|バト
  • リベレーター
    晴海 嘉久也aa0780
    機械|25才|男性|命中
  • リベレーター
    エスティア ヘレスティスaa0780hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 道開く陰陽師
    沖 一真aa3591
    人間|16才|男性|命中
  • こっくりさん攻略
    月夜aa3591hero001
    英雄|15才|女性|ソフィ
  • アステレオンレスキュー
    H.C/11-11イレヴンズaa4111
    機械|25才|男性|攻撃
  • エージェント
    U.B/77-001ルミナ aa4111hero001
    英雄|14才|女性|ブレ
  • ナイスアシスト
    藤林 栞aa4548
    人間|16才|女性|回避
  • エージェント
    藤林みほaa4548hero001
    英雄|19才|女性|シャド
  • エージェント
    三木 弥生aa4687
    人間|16才|女性|生命
  • エージェント
    三木 龍澤山 禅昌aa4687hero001
    英雄|58才|男性|シャド
前に戻る
ページトップへ戻る