【ソウル聯合ニュース】韓国の政府当局者は11日、日本、中国との3カ国首脳会談について、「準備期間などを勘案すれば、事実上年内に会談を開催することは難しいとの立場を議長国の日本が(外交ルートで)表明した。週明けに公式に発表する」と明らかにした。
同当局者は「19~20日の開催を協議してきたが、中国側が先週まで(会談出席に関する)立場を表明せず、先週に会談準備のため副局長会談の開催を推進したが開かれたなかった」と説明。「日本側は次期の会談日程を検討している」として、「来年、できるだけ早期に開催するとの立場」と述べた。
また、「基本的に日本側も年内の開催が難しくなったのは韓国国内の情勢ではなく、中国のせいとの立場」と説明した。
中国が出席の可否を明らかにしなかったのは、ぎくしゃくしている日本、韓国との関係だけでなく、朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴追案の採決が進められいた韓国の政治状況も勘案したためとの見方が出ている。
3カ国首脳会談は1999年に東南アジア諸国連合(ASEAN)プラス3(韓中日)会議に合わせて初開催され、2008年からは3カ国の持ち回りで開かれている。歴史認識をめぐる対立などにより、13年と14年は開催されず、15年に再開された。15年は韓国が議長国を務め、ソウルで行われた。
国会の弾劾訴追案可決により、職務が停止された朴大統領は父の朴正熙(パク・チョンヒ)元大統領に続き、在任中に日本を1回も訪問していない大統領になる可能性がある。