【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の親友、崔順実(チェ・スンシル)被告の国政介入事件で、朴大統領の弾劾訴追案が国会で可決され大統領としての権限が停止された中、来年上半期(1~6月)までの大統領の外交日程がないことが分かり、首脳外交の空白が現実化したとの指摘が出ている。
韓国の外交部当局者は11日、記者団に対し、「来年上半期まで予定されている首脳の海外訪問日程はない」として、「来年初めての多国間首脳会議は7月にドイツで開催されるG20(主要20カ国・地域)首脳会談」と明らかにした。
また、「来年上半期に首脳級の外賓の訪韓要請もない」と説明した。
約6カ月間首脳外交がないのは極めて異例で、正常ではない状況といえる。朴大統領の弾劾政局が直接的な影響を与えたとの見方が出ている。
韓日中3カ国首脳会談の年内の東京での開催が事実上、不可能になったのも、韓国政府は中国側が出席の可否を表明しなかったことが主な原因だと説明しているが、韓国の弾劾政局が影響したことは否定しがたい。
予定になかった首脳外交が決まれば、大統領権限代行の黄教安(ファン・ギョアン)首相が代理で出席することになる。