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救急車が事故、患者死亡 搬送8分遅れる 山口県
11日午前9時半ごろ、山口市湯田温泉の県道交差点で、同市中央消防署の救急車が、ホテルの浴場で倒れ心肺停止状態になった30代男性を搬送中、自転車と接触事故を起こした。約8分後に搬送を再開したが、男性は病院で死亡が確認された。
市消防本部によると、午前9時10分ごろ、同市湯田温泉のホテルから「男性が倒れ意識がない」と119番があった。救急隊が約5分後に到着したが心肺停止状態だったため搬送を開始。同28分ごろ事故が起き、応援隊の到着を待って同36分に搬送を再開し、同43分に病院に到着した。
市消防本部は「遅延は男性の死亡に影響していないと病院に確認した」と説明。自転車の市内の男子高校生(17)は軽傷という。
山口署などによると、救急車は赤信号のため一時停止し、徐行して交差点に進入した際、自転車と接触。赤色灯をつけてサイレンを鳴らし、音声での注意喚起もしていたという。