仕事やプライベートの時間をやりくりするために、真っ先に削ってしまうのが「睡眠」ではないだろうか。また、年齢とともに、眠りが浅くなったり、目覚めが悪くなったりする人も多いに違いない。もう眠りで悩まないための、ぐっすり睡眠術をお届けしよう。
日本のビジネスパーソンは眠れない。11月に厚生労働省が公表した2015年の「国民健康・栄養調査」によると、「平均睡眠時間が6時間未満」の人は39.5%と過去最多を記録。十分な睡眠時間が取れない理由として男性の23.0%、女性の13.6%が「仕事」を挙げている。多くの人が睡眠時間を削って仕事をしているわけだ。
特に眠気が強くなるのは昼食後の時間帯。この連載でも度々取り上げてきたように、午後の眠気を防ぐためには昼休みに15~20分程度の仮眠を取るのが効果的だ。しかし、短い昼休みから、いつも15分を割けるとは限らないし、落ち着いて仮眠を取れる場所にいられるとも限らない。睡眠不足が続き、仮眠も取れないとき、午後の耐えがたい眠気を抑えるにはどうしたらいいのだろう?
体を動かすと目が覚める
「一番いいのは体を動かすことです」と話すのは、大正時代に創業した「仲野整體」の4代目、仲野整體東京青山(東京都渋谷区)の仲野孝明院長だ。
「眠いときは副交感神経が優位になっている。筋肉を動かすことで交感神経が優位になって眠気が取れますし、脳の血行も良くなって頭がスッキリします。手っ取り早いのはウォーキングやジョギング。実際、歩きながら眠れる人はいないでしょう」(仲野院長)
とはいえ、ウォーキングをやる時間もないという人も少なくないだろう。そこで、「3分で眠気が取れるストレッチ」を仲野さんに教えていただいた。これならどんなに忙しい人でも大丈夫だ!