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吉田拓郎「金沢事件」 女子大生の狂言でCM自粛、放送禁止に

 拓郎、陽水が出現した70年代、フォーク歌手はテレビに出なかった。今にして思えば、目立つためのパフォーマンスにしか思えないが、チャラチャラしたテレビを低く見てマスコミの取材も拒否したりで敵をつくった。

 もっとも、事件はとんだ茶番、女子大生の狂言だった。4月18日深夜。金沢でのコンサートを終え、メンバー3人と入った市内繁華街のスナックに“被害者”となる女子大生A子がいた。一緒にいたボーイフレンドが拓郎と意気投合するA子に気分を害して険悪な雰囲気に。一緒に店を出る時に男は拓郎に捨てぜりふを吐き、むかついた拓郎が男の顔をポカリと殴った。唇から血を流していた男は拓郎のホテルで手当てを受け、ひとり帰宅。部屋に拓郎とメンバー、一緒についてきたA子、スナックの女子店員が残った。それから酒を飲みながら皆でトランプなどに興じたが、その後、拓郎とA子の姿が消え、隣の拓郎の部屋に移った。

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