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【テクノロジー最前線】
「宇宙太陽光発電」の実現性確認 JAXA、上空からのレーザー送電実験に成功 気になる「焼き鳥問題」は…
一方で、遠大な科学技術計画には、数々の困難を乗り越え、研究着手から50年以上たって念願の着工にこぎ着けたリニアモーターカーなどの成功例もある。そこで、JAXAは宇宙太陽光発電について最終目標を目指しながらも、階段の途中で技術を社会還元しながら上っていく「踊り場効果」という概念を打ち出している。今回の実験結果については、ドローンに遠隔でエネルギーを供給して、長期間継続飛行させる技術としての展開を目指す。
レーザーが鳥に当たれば焼き鳥になる?
レーザー光が鳥に当たると焼き鳥になる-。こうまことしやかに噂されているが実際にはどうだろうか。
JAXAによると、レーザーのエネルギー密度は、安全のため、人に当たっても皮膚に影響がない程度に設計する見通しだ。当然ながら航空機が通っても機体には影響がない。ただし、目に直撃すると網膜などに損傷を受ける可能性があるので、地上の受電エリアはもちろん、レーザーの通り道は航空機の搭乗者の目への配慮から立ち入り禁止とすることになりそうだという。
棚からぼた餅ならぬ、「空から焼き鳥」は期待しても無駄だそうだ。
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