こんにちは、すずきです。
そろそろ2016年も終わりですねー。早いもんです。
この時期になると販売されるのが、年末ジャンボ宝くじですね。今年は23日(金)までの発売という事で、もう購入された方も多いことでしょう。
でも、あなたは「宝くじを買うと貧乏人になる」という事を知っていますか?
もしそれを知らずに宝くじを買っているとしたら…あなたは結構お金に苦労しているタイプだと思います。
なぜそう言えるのか、警鐘を鳴らす意味でもお伝えしていきます。
宝くじはギャンブルである
まず一番最初に認識しておかなければいけない事です。
宝くじはCMもバンバン流れているし、銀行で買うことができるし、信頼の高い商品であることは間違いありません。
しかし、宝くじは「当たるか外すか、運に賭ける」ものの典型であるので、これはまごうことなき純粋なギャンブルです。
もし、あなたが「自分はギャンブルはしません」と周りに言っておきながら、毎年の楽しみに宝くじを買っていたとしたら?
今すぐに「私はギャンブルをやっていました。宝くじをいつも買っています。当たるか外れるかも分からずに、運に託して一攫千金を狙おうとしていました。私は嘘をつきました」と懺悔して、バリカンで頭を剃って出家しましょう。
お坊さんも宝くじを買ってるかも知れませんけど。
実は、宝くじは競馬や競艇、パチンコ等よりもタチの悪いギャンブルです。
イメージが綺麗だから気付かない人も多いのですが、それが事実です。
詳しく話していきます。
宝くじの「還元率」は非常に低い
ギャンブルには「還元率」という考え方があります。
「あなたが投資した金額を100%として、そのギャンブルの統計結果から、果たして何%の額が戻ってくるのか」というものです。
還元率80%のギャンブルなら、「100万円をつぎ込んだら、80万円まで減る」ように仕組まれている、という事です。
もちろん、大当たりして100万円が数倍になったり、スッカラカンになる人もいますが、それも含めた全ての統計情報を鑑みると、「皆お金を20%失っている」という事になります。
宝くじは、その還元率が非常に低いのです。
つまり「宝くじは損する額が非常に大きい」ギャンブルであると言えるのです。
以下、主要ギャンブルの還元率についてまとめです。
パチンコ・パチスロ 約85%
引用:【DK-SIS白書2015・レジャー白書2016】パチンコ業界の売上について考察してみる|パチンコ・カジノ情報マガジンweb
競馬・競艇・競輪・オートレース 約75%
サッカーくじ 約50%
宝くじ 約46%
年末ジャンボ宝くじを10,000円分購入されたあなた、おめでとうございます。
4,600円くらい当選しますよ!
年末ジャンボ宝くじで儲かる確率
「いや、10,000円が4,600円になるって決まった訳じゃないし!10,000円賞が一枚でも当たれば回収できるじゃん!自分はその運を買ってるからいいの!」
なんて言葉が頭の中に浮かんだあなた。いい加減出家してください。
宝くじで儲かる=購入額以上に当選する可能性が非常に低いという事は、上の「還元率が低い」という点からもお分かり頂けるはずです。
以下に、年末ジャンボ2016の予想当選確率を計算した図を記載します。
年末ジャンボ2016ですが、1等賞は7億円という半端じゃない当選金額です。
しかし、当選確率は何と二千万分の一。
1枚300円なので、7億円を当てるのに60億円必要になる計算です。
還元率は約11.7%なので、88.3%の宝くじ購入費、53億円が損になります。
なかなかに驚くべき数値ですが、実はこの1等~6等までで最も還元率が高いのは、実は1等なんです。
つまり、「それだけ宝くじに当たる確率は低い」ということです。
なので、統計的には「還元率約46%」と出ていますが、それ以上のお金を失うことも全く珍しくないのです。
なぜこんな事が起きるのか?
あなたが上記の事実を知らなかったとしたら、「こんな事があっていいのか!ふざけんな!!」と考えるかもしれません。
しかし、宝くじはしょせんギャンブルなので、そんな事があってもいいんですよ。
買わなければ良いだけの話です。
しかし、そうは言っても、色んな人々が夢を持って購入する、信頼性の高い「宝くじ」。
なぜ、そんなに国民に根付いた宝くじが、こんなに国民のお金を浪費させてしまうのがまかり通るのでしょうか?
その理由ですが…宝くじの発売元って、実は「地方自治体」なんですよ。
宝くじは銀行で買えるので、銀行が発売元かと思いますが、実際は地方自治体が銀行に発売業務を委託しているだけなのです。
なお、地方自治体とは、都道府県と政令指定都市を指します。
これがどういう事かと言うと、「宝くじは自治体の貴重な財源」である、という事です。
あなたが東京で買った宝くじは東京都の税収に、名古屋で買った宝くじは名古屋市の税収になるんです。
自治体は、お国の承認を得て組んだ予算以外にも、自分でもお金を稼いで行かなければ、行政サービスにお金を使うことが出来なくなります。
なので、自治体も財源確保をしなければいけないのですが、その一つの手段が「宝くじ」だという訳です。
「宝くじで収益を得て、それを住民の為に使う」という仕組みなので、こんなに損をするギャンブルがまかり通っている訳なのです。
以下の図を見ると分かりやすいです。
「当せん金として当せん者に支払われます」と書いてあるお金は、たった47%です。
この47%という数字は、上述した還元率とほとんど同じ数字ですよね?
宝くじ公式サイトでも、こうやって「宝くじを買って頂いたお金は、47%くらいの額になって戻ってきます」というのを公言している訳なんです。
そして、あなたが宝くじを買ったお金の約4割が、自治体の公共事業など活動費に使われる、という事なのです。
こうして、「国の予算に頼らず、自治体が自らが収益を稼いで公共サービスを提供する」という仕組みが出来上がっている以上、どの政府が宝くじを抹殺するでしょうか?
この記事を読んで「ちくしょう…宝くじめ、騙しやがったな…宝くじコロス!!」と思ったあなたは、頭を冷やして出家してください。
宝くじは生き物じゃないので、そもそも殺せませんからね。
宝くじで損せず、お金を増やす為に
という訳で、宝くじを買うと損をする、というお話をしました。
この事実を知らずに宝くじを買いまくっている人は、確実に貧乏から抜け出せなくなりますので、周りにそういう人がいたらぜひ教えてあげてください。
年末ジャンボ2016のCMを見て「あー、まだ買ってない!」なんて言ってる人には要注意です。
宝くじはお金を損するギャンブルですが、自分が働くことなくお金を稼げる手段は他にもあります。
株でもFXでも、投資をすることがその手段です。
投資をすれば、自分ではなくてお金が働いてお金を稼いでくれるので、「楽して儲けた!」という事もありえます(当然大損もありますが)。
とは言え、投資と言えば真っ先に頭に浮かんでくる株やFXは、稼げるようになる為にはかなりの勉強が必要だと言います。
僕も素人ながらに手を出し続けて、アベノミクス終息後に手痛い思いをしました。
宝くじのように、勉強も必要なく、ある意味「運に任せる!」といった投資がしたい人は、ソーシャルレンディング辺りがオススメでしょう。
年利回り10%くらいの商品もいっぱいあります(実際の還元率は分かりませんが、100%を超える=儲かる商品は普通にあります)。
僕も使っている「ラッキーバンク」は、利回り10%くらいの商品が多くてなかなか良いです↓
今のところ、効率的に投資でお金が増えています。あまり多くのお金は投資していませんが。
その他にも色々なソーシャルレンディングサイトや投資商品もあるので、宝くじを買うくらいなら、そういう投資にお金を使ってみた方が良いと思うんですが、どうでしょう。
あなたは、宝くじで夢を買いたいのか?それとも儲けたいのか?
たかがギャンブルに賭ける夢ごとき、大金をはたいてまで買う必要無いと思うんですがね。
じゃあの。