12月11日 07時30分
名古屋市の東山動物園で飼育していたコクチョウから鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出た問題で、10日にシジュウカラガン1羽が新たに死んでいるのが見つかり、動物園は、感染の可能性を否定できないとして、11日から休園することを決めました。
名古屋市の東山動物園では、12月6日、飼育していたオスのコクチョウが弱っているのが見つかり、簡易検査の結果、鳥インフルエンザの陽性反応が出ました。
動物園によりますと、10日夕方、コクチョウがいた池から500メートルほど離れた別の池で飼育していた絶滅危惧種のシジュウカラガンのメス1羽が死んでいるのが見つかったということです。
このシジュウカラガンは、簡易検査の結果、陰性でしたが、体内に出血が見られたということで、動物園は「鳥インフルエンザに感染した可能性を否定できない」として、園内の防疫体制を強化するため、11日から当分の間休園にすることを決めました。
11日朝から、園内全域の消毒を行うほか、関係者以外の出入りを禁止することにしています。
動物園は、陽性反応が出たコクチョウのほか、10日に死んだシジュウカラガンなどの検体を鳥取大学に送って詳しく調べることにしています。
東山動物園の黒邉雅実園長は「来園を楽しみにしていた人たちには大変申し訳ない。休園の期間は、詳細な検査の結果が出てから判断したい」と話しています。
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