12月09日 19時23分
運転開始から40年になる福井県の美浜原発3号機の運転延長は危険だとして、地元の住民らが原子力規制委員会に対し延長の認可の取り消しを求める訴えを名古屋地方裁判所に起こしました。
福井県の美浜原発3号機はことし、運転開始から40年になり、福島第一原発の事故後、原発の運転期間を原則40年に制限する制度のもと、11月、原子力規制委員会は運転期間をさらに20年延長することを認めました。
これについて、福井県の住民3人が「原発の老朽化が進む中で、敷地内に活断層がある可能性が指摘されているのに運転を延長するのは危険だ」として、原子力規制委員会に対し運転延長の認可の取り消しを求める訴えを名古屋地方裁判所に起こしました。
運転延長が認められたのは、同じ福井県にある高浜原発1号機と2号機に次いで2か所目で、高浜原発についても、17の都府県の111人が認可の取り消しを求める訴えを起こしています。
弁護団によりますと、この2つの裁判は今後、一緒に審理される予定だということです。
会見した弁護団長の北村栄弁護士は「運転延長の認可は例外中の例外とされているはずなのに美浜原発まで認可された。誰かが差し止める必要がある」と述べました。
一方、原子力規制委員会は「訴状が届いていないのでコメントは差し控えたい」としています。
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