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【芸能・社会】

浅野温子 存在感 フジ系土ドラ「リテイク」でパート職員

2016年12月11日 紙面から

まさ子の衣装で「私自身もドラマの今後が楽しみ」と語る浅野温子=東京都内で(五十嵐文人撮影)

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 女優の浅野温子(55)がフジテレビ系ドラマ「リテイク 時をかける想い」(土曜午後11時40分、東海テレビ制作)で、コミカルでチャーミングなパート職員を演じて存在感を見せている。本紙のインタビューに応じた浅野は「伏線がいろいろあり、一筋縄ではいかないドラマ。気が抜けませんよ」といたずらっぽく笑って教えてくれた。

 法務省戸籍監理課の新谷(筒井道隆)と薫(成海璃子)が極秘指令を受け、何かをやり直そうとタイムトラベルしてきた未来人が起こすさまざまな問題を処理する物語を1話完結で描く「SFの皮をかぶったヒューマンドラマ」。浅野が演じているのは、現場へと出掛けて行く2人を“後方支援”するパート職員のまさ子だ。

 お堅い役所のパートではあるが、スタイリッシュな衣装に身を包み、七変化の表情を見せるまさ子。もちろんお茶くみもするが、巧みにパソコンを操り、時には新谷たちにアドバイスをする探偵役も。「2人よりオバサンでヒューマンドラマと聞いたので、落ち着いた感じで演じようと思ったのに、『ボス感が出過ぎです』と言われて…。軽くやってます!」

 最初はまさ子のイメージが湧かず、衣装をはじめまさ子のキャラクターのハネぶりなどは監督任せという。「周囲とのバランスもあるので、『雰囲気を壊していませんよね?』と念押ししちゃいました」と浅野。今ではスタッフから「予想をはるかに上回る彩りを加えてくれて」と感謝されているほどだ。

 そんなドラマの魅力を浅野は「今や『タイムマシンって実はもう存在しているかも』と、見る人をときめかせてくれる時代だから」。さらに「過去をやり直したいという願望は誰もが持つ普遍的なテーマ。それを人の喜怒哀楽を通して分かりやすく描いているので、共感していただけそう」と語る。

 取材時点では浅野にもまだ全8話の脚本は渡っておらず、戸籍監理課がなぜタイムトラベラーを追うのか、まさ子の過去のキャリアは−などは自らも分かっていないという。「ミステリーの種明かしのようで、私も楽しみ。『撮りはいいから脚本だけちょうだい!』と言っています」 (伊藤智英)

<浅野温子(あさの・あつこ)> 1961(昭和36)年3月4日生まれ、東京都出身。76年に映画「エデンの海」のオーディションに合格し映画デビュー。「抱きしめたい!」「101回目のプロポーズ」など80〜90年代のトレンディードラマに出演し、人気を集める。その後も映画やドラマ、舞台で活躍。2003年からは全国の神社を巡り古事記を題材にした読み語りにも取り組んでいる。

 

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