こんにちは!ウェールズ歴史研究家のたなかあきらです。
ゴッホとゴーギャン展で楽しんだ点
実は先日、東京都立美術館で開催されている「ゴッホとゴーギャン展」に行って参りました。
そう、僕は絵は描けませんが、絵画をみるのは好きなのです。歩くのが速い僕はさささっ、と観ることが多いのですが、この日は凄い人でとても混んでおりなかなか先に進めませんでした。かえってゆっくりと鑑賞することができ良かったです。
素晴らしい絵画、本物はやはり違いますね。絵心のまったくない僕でも絵に引き込まれて、絵の世界を楽しむことができました。
ゴッホとゴーギャンの人生の歴史を知りながら彼らの絵画を観ていくと、絵の意味合いも良く分かってより楽しめました。歴史を知ってストーリーを理解すると、一段と楽しめますし、心にも残りますね。
帰りに印象に残ったいくつかの絵のポストカードを買いました。絵の説明ができるほど僕は絵に詳しくないですし、文章の表現力もないので、絵だけお楽しみください。
実際のゴッホとゴーギャンの絵
フィンセント・ファン・ゴッホ(1888年、ゴーギャンの椅子)
フィンセント・ファン・ゴッホ(1889年、ジョセフ・ルーランの肖像)
フィンセント・ファン・ゴッホ(1888年、収穫)
ゴッホとゴーギャンの絵を並べて、ストーリーを創作してみた
なんでもそうだと思いますが、見聞きした情報を自分なりにイメージ化したりストーリー化すると記憶に良く残るといわれています。
そこで、ポストカードの絵をつなげてストーリーを捜索してみようと思いました。とは言え、あれこれ考えてしまうので即興でストーリーを作ってみました。手法は下記です。
・絵の順番だけ適当に決めておいて、
・文章ではなく、イメージが浮かぶ頭からの距離が近い、口を使って言語化しました
・絵を見て考える暇を与えず、すかさず口走ります
・それをレコーダーで録音して、文章に書きます
左脳でゆっくりかんがえるのではなく、無理やりイメージで想像するので右脳のトレーニングにもなるかなと思います。
めちゃめちゃなストーリーとなってしまいましたが、文章にするときにつじつまが合うように修正しちょっと加えたりしたら、意外とストーリーになりました。拙い内容ですが・・・・
ある所にポステスさん、というおじさんが住んでいました。
ポステスさんは、頭の髪の毛のようにフサフサとカールしながら伸びているお髭が自慢でした。
ポステスさんはがっしりとした体格で恰幅もよく見かけもちょっと怖いおじさんで、
誰が見てもあっ、ポステスさんだ!と分かる風貌でした。
ポステスさんが住んでいるあたりは、田園風景が続いていました。
人々は大自然に囲まれた畑で今日も一生懸命に働いています。
「おーい、おーい」
ポステスさんが大声をあげました
「あっ、ポステスさんがきた!」
みなポステスさんがやってきた空気に気がつき、仕事の手を休めて集まってきました。
「郵便物をもってきたぞ!」
そうです、ポステスさんの職業は郵便配達屋さんだったのです。
天気の良い日は少しでも早く郵便物をみんなに見てもらおうと、みんなが働いている畑まで届けに来るのでした。
「今日は、スティーブンさんと、ポールさんと、フィンセントさんに届け物だ!」
「ありがとう!」
「なんだ、僕にはないのか~明日はもってきてくれよ、ポステスさん」
「よっしゃ、任せてくれ。とは言えないけど、来たらすぐに届けるよ」
「代わりに今日も話をするぞ。昨日の続きで、海を越えた国の話だ」
ポステスさんは怖そうな風貌にかかわらず、優しい性格で人気者でした。
色んな知識を持っていて人々に話をするのでした。
そんなポステスさんの話を聞くのが人々の楽しみの一つでした。
ポステスさんは怖そうなややドスの聞いた声で、ゆっくりと話し始めました。
「今日は巨石の話をしようか。更に海を越えたヒルベニアというところに巨石があって、魔法使いが巨石を切り出して運んだっ、という話さ。」
「面白そう、聞かせてその話。」
・・・
「今日はここまで、続きはまた明日だ。まだこれから次の届け物をしないとな!」
「そうだ、僕たちもそろそろ作業に戻らないと。」
こうして、ポステスさんは人々に郵便物と面白い話を届けているのでした。
一日の仕事を終えポステスさんは家に帰りました。赤い屋根の家が並ぶ中にポステスさんの家はありました。そう、ここはフランスのブルターニュ地方、昔はブリタニーと呼ばれた静かな村なのです。
ポステスさんはこの小さな村で人々と一緒に暮らすのも、郵便屋さんの仕事をするのもとても好きでした。
ポステスさんは食事を終えてから椅子に座りロウソクの灯りとともにゆっくりと本を読むのが日課でした。この時間はポステスさんにとって、人々に郵便物を届けるのと同じくらい大好きな時間でした。
ポステスさんは本を広げ読み始めました。そのタイトルは「ブリタニア列王史」という本でした。
そうか、そうか、歴史では我々の祖先はこうやってブリタニアからブリタニーに移ってきたのか。今日はストーンヘンジの話をしたけど、明日はみんなにこの話をしてあげよう。
ポステスさんは話をしているときの人々の顔を思い浮かべながら、夜が更けるまで読書を続けるのでした。
おしまい。
※参考の記事
ストーンヘンジの魔法使いマーリン伝説はこの記事の中で触れました。
最後まで読んでくださり有難うございました。