小池都知事「小池塾」から来夏都議選に候補擁立へ
2016年12月11日6時0分 スポーツ報知
東京都の小池百合子知事(64)が10日、都内のホテルで、自ら塾長を務める政治塾「希望の塾」の第3回講義を行った。講義終了後、来夏の都議選について「(塾生で)かなり多くの方が立候補に意欲を燃やしている。選挙戦術などについて、懇切丁寧にサポートしたい」と述べ、塾生の中から候補者を擁立する考えを明らかにした。
7月の都知事選以降、根強くささやかれてきた新党について、小池氏は初めて具体的に踏み込んだ。来年7月とされる都議選を見据え「選挙区で一番当選確率が高いのは誰か。どういう人なのか。調整ができるのか。複数のファクター(要因)が必要と考えている」と話した。
小池氏が、都議選で「候補者擁立」を明言した背景には、知事と対立状態にある自民党が過半数近くを占める都議会で、今後円滑な運営を推進するために、“親小池派”都議を増やしたい思惑がある。ただ候補者擁立に際して「地域政党」を結成するか、あるいは「推薦」とするかなどの方針は固まっていない。都議選までに新党結成となれば、準備期間を含め遅くとも来春までには立ち上げる必要があり、「(来夏の)都議選まで時間がないので、逆算して考えたい」と調整を急ぐ構えだ。