中国 北朝鮮からの石炭輸入 年内の停止を発表

中国 北朝鮮からの石炭輸入 年内の停止を発表
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中国政府は核実験を強行した北朝鮮に対する国連の安全保障理事会の新たな制裁決議が採択されたことを受けて、年内の北朝鮮からの石炭の輸入を停止すると発表し、決議を順守する姿勢を強調する狙いがあると見られます。
中国商務省は10日、公告をウェブサイトに掲載し、税関当局とともに北朝鮮からの石炭の輸入を11日から年内いっぱい停止すると発表しました。公告は輸入を停止する理由について、国連の安全保障理事会で先月30日に採択された、北朝鮮に対する新たな制裁決議を履行するためだとしています。

北朝鮮がことし9月に5回目の核実験を強行したことを受けて採択された、安保理の新たな制裁決議には、北朝鮮が輸出して収入を得てきた石炭について、国連の加盟国が輸入量を現在の半分以下に制限することなどが盛り込まれています。

中国は北朝鮮の石炭の主な輸出先であることから、制裁を厳格に履行するかどうかが焦点となっていて、今回の発表の背景には、決議を順守する姿勢を強調する狙いがあると見られます。

ただ、中国政府は来年以降、北朝鮮からの石炭の輸入をどうするかについては明らかにしておらず、引き続き、中国の対応が決議の効果を左右することになりそうです。