子供向けのプログラミング教材は、プログラミング学習の重要性やメリットがニュースやネットで取り上げられるようにつれて社会的に認知されるようになり、ここ数年で一気に普及しました。
代表的なのは、「scratch(スクラッチ)」に代表されるビジュアルプログラミング環境でしょう。
子どものプログラミング学習では、高度なテクニックや専門的な知識よりも、まずは、子どもにプログラミングへの関心を持ってもらうことを重視しており、関心を持ってもらうために様々な工夫を凝らしています。
今回紹介するOzobot(オゾボット)は、子どもがプログラミングへの関心を持ち、プログラミングを行うための思考を身につけるのにうってつけのプログラミング教材であり、知育玩具です。
この記事では、ozobot(オゾボット)の概要と使い方・遊び方、知育効果について紹介します。
Ozobot(オゾボット)とは
Ozobotホームページ(https://ozobot.jp/)より引用
Ozobot(オゾボット)とは、線と色を識別して動く、小型ロボットです。
Ozobotは、縦横高さいずれも2.5cmの半球型で、どこかスターウォーズのR2-D2を髣髴とされる可愛らしいフォルムをしています。
ペンで描いた線の上に乗せると、線を認識・トレースして線の上を移動します。
線であれば、紙の上に限らずスマホやタブレットに描いた線でも認識して移動します。
また、Ozobotは、黒、赤、青、緑の4色をセンサーで認識し、色によって異なる動きをするようプログラムされています。
この機能により、色を組み合わせることで様々な指示を出し、Ozobotを自由自在に動かすことができます。
例えば、3秒間停止、Uターン、左右に曲がるといった指示を出すことができます。
Ozobotの価格、付属品等
Ozobotの価格、付属品等は、次のとおりです。
価格:9,800円
付属品:
- 本体
- カスタムカバー
- USB充電ケーブル
- 保護ケース
- 取扱説明書、保証書(日本語)
- アクティビティシート
Ozobotの遊び方(使い方)
Ozobotは、スマホのように直感的に遊ぶことが可能ですが、基本的な遊び方(動作確認)の手順を紹介しておきます。
- 起動する:Ozobot本体横の電源ボタンを押す
- ペンで紙の上に線を描く(付属のアクティビティシートでも可)
- Ozobotを線の上に乗せる
- Ozocodes(色を使った指示)を書き加えて(付属のアクティビティシートでも可)、Ozobotを線の上に乗せる
主なOzocodesは、次のとおりです。
- 青・赤・青:Uターンする(線の途中)
- 青・赤:Uターンする(線のはしで)
- 緑・赤:終了(ゴール)
- 青・赤・緑:右折
- 緑・黒・赤:左折
- 青・黒・赤:まっすぐ
- 青・緑・赤:3秒間猛スピードで進む
より詳しいOzocodesが知りたい場合は、以下のOzocodes一覧表をご覧ください。
http://play.ozobot.com/print/guides/ozobot-ozocodes-reference.pdf
Ozobotがうまく動作しない場合
Ozobotがうまく移動しない場合は、電源ボタンを2秒以上長押しするとリセットされます。
また、線が途切れているもしくは薄い場合や、Ozocodesが途中で途切れている(色と色の間が離れている)場合は、Ozobotが認識できないことがあります。
iPhoneやAndroidのアプリを使って遊ぶ方法
以下のサイトで、Ozobot用のiPhoneやAndroidのアプリも公開されており、ダウンロードすれば遊びの幅が広がります。
Ozobotのメンテナンス
Ozobotは、小さい車輪で移動しており、ちょっとしたごみやホコリを巻き込むと動きが悪くなることがあります。
そのため、使い終わった後は、薄い布で車輪の汚れを拭き取っておきましょう。
また、防水加工はされていないので、水気のある場所では遊ばないようにし、水滴が付着した場合は乾いた布ですぐ拭き取ってください。
その他、
Ozobotの動作をプログラミングして遊ぶ方法
Ozobot(Ozobot2.0bit)は、ネットのオンライン上でコードを書いて、コードどおりに動かすこともできます。
Ozobotをプログラミングするには、オンライン上でOzoBlocklyというビジュアルプログラミング環境を使います。
使い方は、次のとおりです。
- OzoBlocklyのサイト(http://ozoblockly.com/)にアクセスする
- OzoBlocklyでブロックを組み立てて、Ozobotの動きをプログラミングする
- パソコン画面の明るさを100%にする
- Ozobotの電源ボタンを2秒以上長押しする
- Ozobotの電源ボタンを離し、OzoBlocklyが開いた状態のスマホやタブレットの画面に押し付ける
- Ozobotが白→緑の順に光ったら離す
- OzoBlocklyの画面上のLoadボタンを押す
- Ozobotを画面に押し当て、緑に光ったら離す
- Ozobotの電源ボタンをダブルプッシュし、線の上に置く
Ozobot(オゾボット)の知育効果
子どもは、紙やスマホ、タブレットの上に線を描いたり、色を組み合わせたりすることで、Ozobotに指示を出して動かします。
それにより、従来のプログラミング教育のように、キーボードと画面を使うことなく、ペンと紙を使ってプログラミング的な思考やコーディングの概念を身につけることができます。
また、OzoBlocklyを使うことで、実際にビジュアルプログラミングを体験することもでき、Scratchなどを始める橋渡しにもなります。
まとめ
プログラミング教材・知育玩具の「Ozobot(オゾボット)」について紹介しました。
2014年にアメリカで販売されて以降、知育現場やプログラミング教育現場で注目を集め、日本にも輸入されるようになっています。
日本においても、今後、教育現場やプログラミング教育を行っているセミナー等で導入されることも十分考えられます。
知育玩具としては高価な部類に入りますが、プログラミング教材としての評価は高く、海外では教育現場で取り入れているものなので、プログラミング学習に興味関心がある場合はおすすめです。