【北京=永井央紀】中国国防省は10日、中国空軍機が同日午前に宮古海峡から西太平洋に向けて遠洋訓練をしている際に、航空自衛隊のF15戦闘機2機が接近して「妨害弾」を発射したと発表した。中国機と乗組員の安全に危害を与えたとしている。日本側の行為は危険だとして抗議するという。「妨害弾」が何を指すかは不明。
防衛省は「妨害弾」について「使用の事実はない。中国側を妨害するということもない」と否定した。中国のスホイ30戦闘機2機など軍用機6機が沖縄県の沖縄本島と宮古島の間の宮古海峡上空を通過し、空自の戦闘機が緊急発進(スクランブル)したと発表。公海上空で領空侵犯はなかったという。