地蔵・仏像100体破壊 本堂にも侵入か、福島で被害相次ぐ
何とも罰当たりな行為です。福島県内で地蔵や仏像が破壊されたり、倒されたりする被害が相次いでいます。被害は100体にものぼっていますが、犯行動機は謎のままです。
誰が、何の目的で、こんな罰当たりなことをしているのでしょうか。
「こちらの墓地では、墓の敷地の外に地蔵が投げ出されていて、犯行の荒々しさを感じます」(記者)
福島県で地蔵や仏像が壊される事件が相次いで起きています。被害が最初に確認されたのは、今月3日。福島県須賀川市の2か所の墓地で、地蔵などの首の部分が折られたり、台座からはがされているのが見つかりました。警察は、器物損壊事件として捜査を開始。今週になって、次々と新たな被害が確認されています。
「犯人のものと思われる足跡が残っています。犯人は戸をこじ開け、本堂の中をめちゃくちゃにしています」(記者)
須賀川市の寺では、本堂の中が荒らされました。首が折られ、無残な姿になった像。寺の宝であるご本尊も。
「ご本尊を外に持ち出し、墓地の一角に捨てました」(記者)
本堂から持ち出され、外に捨てられました。
「(誰かが)こんな悪いことをするなんて、考えもしなかった。お正月が来るのに、ご本尊が投げられちゃった。本当に罰当たりだね」(被害を受けた寺の総代)
6日も須賀川市で、地蔵が壊されているのが見つかりました。
「こちらの墓地では、多くの地蔵が台座からはがされ、倒されてしまっています」(記者)
力ずくで倒され、散乱する地蔵。一連の報道を見て、心配になった近所の人が墓地を訪れて気づきました。
「警察にどうしたらいいかこれから相談して、被害届出そうと思って確認している」(檀家)
被害は、隣接する郡山市にも拡大。警察は、事件の手口などから、土地勘のある同一犯による犯行と見ています。
周辺では、12か所で地蔵などが壊されていて、その範囲は半径5キロほどに集中しています。ところが6日になって、およそ50キロ離れた福島市でも、2か所で同様の被害が見つかりました。すべての事件を合わせると、福島県内では、これまで14か所でおよそ100体の地蔵や仏像が壊されているのが確認されています。
罰当たりな犯行の狙いは何なのでしょうか。警察が調べを進めています。(08日18:05)