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3 いきなりですか…
前作の続き。こういう前書きに何を書いていいか分からなくなってきたWW
「あ、は~い。」「ごめん、夜遅くに。」「今いくから待ってて。」鍵を開けてドアをあけると、サクが
笑って立っていた。「とりあえず、中入って。」「おう。」一人暮らしの私は、ソファまで案内した。
そして、ホットコーヒーを入れると席に着いた。「…それで?どんなご用件で?」
「いや…空いてる部屋ある?」「え?…まあ、1つ使ってない部屋はあるけど…なに?」ふーんと周りを見渡す彼を見て、私は予想がついた。「…俺、今日からここ住むわ。」「は?!」
「今さ、家なしのホームレスなんだよね。だから、おまえんち借りるわ。大丈夫、ちゃんと金は払うから。」「いや、そういう問題じゃなくて!」真っ赤になって行っていると、彼はドサッとソファーに倒れこんだ。「あ―。こういうの好きだわ。」そう言うなり、すーすーと寝てしまった。
「ったく、なんなのよこいつ…。」と言いつつ、少し彼の寝顔が懐かしい気がしている私がいた。
とりあえず、空き部屋を掃除した。そして、持ってきてた荷物を部屋に移動させ、彼のがっちりとした
体もベットまで運んでおいた。ここ、お兄ちゃんの部屋だったから、ベットとかチェストとか
あるんだよね。そう思いながら、布団をかけてやった。その夜、なんだか眠れないのでテレビをつけてみることにした。すると、ちょうどニュースの時間だった。
「え~、ただ今速報が入りました。謎の生物がハイカラシティ駅前で暴れているとの通報が入りました。
今現在、警察が調査に向かっており…」
「は、くだらない。」そのまま、ぷつんと電源を落とした。すると、隣から唸り声が聞こえてきた。
「んん?」そおっとドアをあけると、サクが手を必死に空中に差し出しているのが分かった。
近づくと、額にうっすら汗をかいていることも分かった。「う…来るな!やめ…」
私は、そっと、空中にある手を握ってやった。すると、サクはトロ~んとした目で私を見つめていた。
「ミ…ラ?」「大丈夫?相当うなされていたけど。」私が今あったことをはっきり言うと、
サクははっきりと目を見開いた。そして、再び私を見つめなおした。
「…ごめん、ベットで寝るのは久しぶりで…。」「気にしなくていいよ。」「ん。」そのまま、
もぞもぞと布団にもぐっていく。だけど、私の手は放そうとしなかった。
ひょこっと目だけ布団から出して言った。「このまま…で、いい?」その時、何とも言えぬ感情が
心の奥底から湧き上ったのである。「いいよ。」あああああ、くっそかわいいんだけど!
ありがとうございました!
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